お正月休みの楽しみの一つは、新聞を読むことです。
会社に来る郵便物も、全て自宅に届くようにしているので、お正月は新聞が三紙になります。
新年の始まりということもあり、各紙面とも、この2012年をどういうふうにしていきたいのかとか、どうなっていくのかという予想めいた記事や、これからの社会がどうあるべきということをじっくり解説しているので、かなり読みごたえがあります。
そんな中にあって、民主主義についての特集記事を組んでいました。
昨年おきた、アラブの春、ウォール街を占拠した座り込み行動などについてとりあげ、その特徴などを解説していました。
2011年におきたこれらの運動は、いわゆる指導者というかリーダー的な存在が不在だったということ、そして、若者が中心であったということ、さらには、インターネット社会の中で、SNSなどが使われて世論形成されたことなどが特徴としてあげられておりました。
世界を大きく動かしてきたのは、やはり若者の今の世の中に対する不満です。
いつの時代であっても、既成に対するアンチテーゼみたいなものがあるんだと思います。
では日本はどうか…
あまり若者の顔が見えていないような気がします。
政治に興味や関心をもっているのは、熟年者以上であり、またそれらの声は比較的大きく、また通りやすいために、政策の中心もどこかお年寄りな気がします。
かくゆう私も政治に関心がではじめたのは、ここ数年のことであって、20代の頃に政治に参画するなんて考えてみたこともなかったです。
しかし、やはり世の中は、若者のパワーによって、動かされているのは間違いありません。
民主化とか大げさに聞こえるかもしれませんが、それは一田舎の地方の政治も同じであって、有権者たる20代以上が参画してこその本当の民主的な政治となっていくのだと思います。
少子高齢化社会になって、どんどんお年寄りの数や割合が増えていく中にあって、若者の意見は、どんどんとマイノリティ化しています。
しかし、どんなに田舎であろうとも、若者が夢を見れない地域に、求心力はないし、魅力はありません。
鶏と卵論ではありませんが、若者が集まる場をつくる前に、若者がもっとまちを作っていくこと、これに参加できるようにしていかなくてはいけません。
「政治」と言ってしまうととても堅苦しく聞こえるかもしれませんが、自分たちが夢をもてるまちを自分たちで切り開いていく、これがいまの日本にもっとも必要なことだと思います。
世界の若者たちは、大きな時代のうねりを作り出しています。日本人たる私たちも彼らに負けるわけにはいきません。
2012年、日本は若者によって大きく変化してきた、活気がでてきた…そんな年にしたいものです。
ちょっとだけ人生の先輩として、捨石になる覚悟でがんばっていきたいと思います。