震災以降、原子力発電所が止まっている影響もあり、関電エリアでも、節電要請がありましたね。原子力の停止による電力不足を補うためにも、火力発電に切り替わることとなり、CO2排出量が増える懸念がありますが、京都議定書の目標達成に向けての議論がぶっ飛んでいますが、どうなっているのか気がかかりなところです。
京都議定書では1990年比-6%を2012年までに達成しなくてはいけません。もし達成することができない場合は、次回の目標策定時に、
1) 次期目標に対して、1.3倍の目標を上乗せ
2) 排出量取引の禁止
などが決められています。
この機会に一人一人が節電に対しての相当なコミットメントをしないと、目下の節電以上に大きな問題が関わってくるように思います。
だから、自分たちの創意工夫をされに発揮しなくてはなりませんね。
一方、目標のうち3.9%を森林吸収分として見込むことになっていますが、これは、森林を放置しっぱなしではなく、間伐をしたりして、適切な状況で管理することによる吸収分としてカウントされることになっています。
ただ、この間伐にしても、間伐をした分を単に野ざらしにしておくだけでは、結局のところまた腐敗し、大気に放出されるだけで、何らCO2を固定化することには役立ちません。
だから、間伐した木材を石油などの化石燃料の代わりに使用するとか、木の材料として、家やその他の材料として使用することが重要です。
木造住宅の場合、物件にもよりますが、5m3~10m3ぐらい使用するので、2.5tとか、炭素を固定化することできます。
それに加え、いわゆる化粧材と呼ばれるフローリング材とか棚板とか、天板とかいったようなものも、使えば、プラスアルファで炭素固定につながります。
Co2の観点からいくとそのような形ですが、肌触り、匂い、見た目など、木材にはそれ以上の効果を私たちにもたらしてくれますよね。
もう一度木材のよさをみなおしたいものです。