就職難は、今年も変わらずのようです。
就職の経験など私には、ただの一度しかないですし、親の家業にすぐに身を投じたので、えらそうに言える立場ではないのですが、理工学部だからこうだ!とか文系だからこうだ!とかいうものって実はほとんどないのではと思います。
私ごとで言えば、たまたま中学のときに、理科数学が点数が良かったので、自分は理数系だと勝手思い込んでいました。
高校は、それで理数コースという名のもとの、学科を選択し、理科と数学を他の人よりたくさんやりましたが、難解な授業についていけず…。
選んだ大学は、法学部。
一応まじめには授業を受けて卒業に至りましたが家業は系統でいれば、理数系の土建業に舞戻しました。
会社の中では、いわゆる作業員も経験しましたが、いろいろな経験を積まなくてはならぬということで、総務や営業、現場、監督ひと通りをこなしました。
ただ一つの道を極めた人は、そのなかで多くの気づきがあったでしょうし、私のようなあっちこっちに言った人間も、当然たくさんの気づきがありました。
今は、全ての経験が何らかの糧になり、今の意思決定や行動には多いに役にたっていると思います。
自分で道を選択していくということは大事だと思いますが、組織の一員であれば、部署が変わったり、勤務地が変わったりいろいろなことがある会社もあります。
それでも、その人にとって、それは無駄かというと決して無駄ではないです。もし無駄があるとすれば、それはその貴重な経験ができるチャンスをいい加減にやり過ごし、そこに何の気づきも得られなかったとき、その過ごした時間はきっと無駄だと思います。
私も自分の未来を決めようと決意しても、いろんなことがあり、時に理不尽な…と思うこともなくはないですが、それでも、どんな事でも受け止め、前向きに取り組んでいけばそれは自分の貴重な経験の蓄積となっています。
だから、苦難があってもたじろがないようにこころがけています。
過去のすべてを武器にできるよう一日一日を大切に生きていきたいですね。