帰還いたしました。 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

今朝ほど、石巻から帰還いたしました。


香美町建設業協会南支部で、3月の19日~21日の日程で、支援物資を支部長を中心として、岩手県釜石市に行ってこられ、その中で、さらに何かできることがないかということを考えた結果、入浴サービスを提供するという決断をされました。


香美町建設業協会南支部、村岡建築事業組合の協働で実施し、私も11日から16日3泊6日の強行スケジュールにての災害支援に参加してきました。


入浴サービスを提供し、みなさんにおもちを振る舞ってきました。できたことはごくごくわずかでしたが、少なくとも数百名(延べ人数)の人に喜んでいただいたことが私たちにとってなによりだったと思います。


報道ではわからないことがありました。


一つ目は、やはり凄まじい被害をもたらしたということです。私自身は、大きな災害を経験したことがありませんが、近隣で豊岡、佐用と台風災害への支援を経験をしたことがあったので、被災の状況とはよく似たような感じでしたが、その規模がハンパになく広範囲ということを身をもって体験しました。

支援活動をしてきた石巻もそうですが、仙台市を高速で走っていて、延々と津波にのみこまれた町がそこにあり、それを肌で感じることができました。


二つ目は、それでも地域の人はたくましくしっかりと前を向いて、生きておられるということでした。怒り、憎しみ、悲しみ、様々なネガティブな感情は、あったに違いありませんが、それを乗り越え、とにかく明るく生きていこうとする地域の人とふれあうことができました。


そうした中で私たちは、これからどうしなくてはいけないのかということです。

一つは、私たちは普通の生活に戻し、活気を取り戻すことです。
現地の人とふれあう中で現地の人は、決して自分たちと同じようにしてほしいとは願っていませんでした。普段どおりの生活をしていくことが大事なんだと思います。仕事、遊び、etc…。いつも以上にメリハリをつけてやることが大事です。節電など、無駄を省くことは必要ですが、人が人らしく生きていくようにしていくこと重要なんだと思います。

二つ目、今回、入浴サービスを提供するということを主たる活動としてやってきたのですが、そういった日常で必要な活動をほんとうは被災された人たちは一日も早く自分たちの手によってて運営をしていくということが重要です。

被災した人たちの中でチームを作り、そしてその入浴サービスを交代で運営するなどの方法がとられればなおいいのではと思います。

ただ単に何かを施すのはもうあまり重要でありません。人に活力をもたらすのは、自分の力が誰かの役にたっていると実感したときです。

それが、避難場所の掃除でもよいでしょうし、水の配給でもよいでしょう。とにかく一人ひとりが何らかの役割を担い、そしてその活動をすることがもっとも重要ではないかと思います。

復興にはまだまだ時間を要すると思います。しかしほんとうの復興の意味するところは地域の自治が行われていくことにあります。


私たちがやってきたことはほんの些細なことにすぎません。そのなかで感じてきたことを、より多くの人と共有し、日本のほんとうの復興のために尽力していきたい思います。

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今回訪れた大街道小学校

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学校はきれいにかたづいていましたが(私たちが到着した日に、米軍の手によってすべてきれいに片付けられていました)周辺はまだこんな風景がずっとひろがっています。