以前からシステム思考について、いろいろ勉強を重ねています。
システム思考の考え方の中で、『時間的遅れ』というものがあります。
例えば、映画タイタニックの中で、タイタニックは氷山に激突してしまい沈没してしまうわけですが、あれほど大きな船が衝突物にいきなりがつんといくわけではありませんでした。
クルー達は前方に氷山を発見しましたが、舵をきっても、ゆっくりと蛇行する船がその挙動に間に合わず、氷山に激突してしまったわけです。
また、衝突して、すぐにドボンといったわけではなく、時間をかけて水が侵入し、ゆっくりと船は沈ん行きました。
これらがいわゆる時間的遅れというものです。
得てして、いろんな事象の中に、ある動作をしても、それが効果を発揮させるまでに、相当の時間を要するものがあり、果たして自分たちがその動作をしたことが正しかったのか、そうでなかったのかがわからない場合があるものです。
健康維持もそのひとつでしょう。
風邪などは突然にひく場合もありますが、健康が悪くなるのは、ある日突然にばったり悪くなるわけでなく、ゆっくりゆっくりと進行していくものです。
しかし、たばこであったり、栄養の偏りだったり、そういった不健康を誘発する原因をつくりだしているものをそれ以前にしていることがおおいものです。
これは、ある出来事がいい方向に向かって行く場合であればなおさらな気がします。
一生懸命努力しても、努力しても、変化はなかなか目に見えないものです。
なので、一生懸命やっていることが徒労に終わってしまっているのではないかという気持ちに苛まれ、途中で投げ出してしまいたくなるものです。
しかし、そういう地道な努力を続けないことには、やはりよき変化というものは産まれないのもまた事実…。
その遠きを見て、今何すべきかをはかる、目に見えない変化というものにアンテナを張りしっかりと感じとっていくということが何よりも重要ですね。