心理学だったかなにか忘れましたが、人には4つの面があるといわれていますよね。
自分も知っていて相手も知っている自分
自分は知っているが、相手は知らない自分
自分は知らないが、相手は知っている自分
自分も知らないし、相手も知らない自分
これは「自分」のところを地域におきかえれることもできますね。
この地域で暮らしていると、その風景は日常なので、なかなかそのよさというものが見えないものです。
私が、観光にも携わっていると、よくこのことを感じます。
このまえもこんなことがありました。
ハチ北でエコツアーを実施して、お客様を山にご案内しました。
大池という高層湿原があるのですが、高層湿原はどこにでもあるものではないので、お客さまの注目を集めるということは理解していました。
そのあとに、ハチ北のキャンプ場周辺をご案内しました。キャンプ場として使用しているところですから、先ほどの高層湿原に比べても目新しいものはないと私たちは思ってしまっています。
ところが、お客様の反応がすこぶるよくて、最後に
「これは天然の植物園ですね」という評価をいただき、とっても満足そうな表情をしておられました。自分たちが知らない価値をお客様に教えていただいた瞬間です。
おそらく、田舎に住む私たちは、自分のところはたいしたことがないと思っている人がほとんどだと思います。
だから都会に憧れもでてくるのだと思います。
でも、都会の人にとっては、もう宝の山に見えるのです。
お客様はさらにこういいました。
「もううかうかと歩いてなんかいられませんね。だって足元にあるものは貴重な植物ですから、うっかり踏んでしまいそうになるのですから」
どうです?みなさんの足もとにも宝があるのですよ!