妻がこの番組おもしろいよ!といって、録画してくれた番組をみました。
和田山で自給自足の暮らしをしている大森さん一家を取材したものでした。大森さんは、あーす農場と銘うって、できるだけ自給自足の暮らしをし、またそれらを目指したい人たちの受け入れなども行っているそうです。
和田山でそういう暮らしをしている人がいるのはなんとなく知っていたのですが、映像としてみたのはこれが初めてでした。
ホームページで検索すれば、「あーす農場」に関するブログ記事がたくさんでてきます。
番組でもとりあげられるぐらいですから、そういう自給自足的暮らしにあこがれている人がこの世の中に相当いるということなんでしょうね。
日本はバブルを経験し、物質的な豊かさの頂点を経験しました。私が社会人として働きはじめる直前に、バブルは崩壊したので、そういうバブルの絶頂期は私自身は経験していませんが、高校、大学をすごしたころは、ちょうどそのころで、私の住むハチ北もなにもしなくてもお客さんんがきてくれるような時代でした。そんな時代に高校大学と通わせていただき、おやのすねをかじりまくりながら、学生生活を謳歌していたわけですから、まったくバブル期を経験していないといえばうそになるでしょう。
それに引き換え、今の20代の人たちは、生まれたときから、そういう時代を過ごしておらず、ある意味物質的豊かさではない豊かさを追求してきた世代なのかなと思います。
いまの若い世代を消費意欲が少ない低温世代と経済的な面では呼んでいるそうですが、物質的なものだけではない幸せにものすごく敏感な世代なんだと思います。
いまも景気の低迷で、経済が停滞している状況の真っ只中なのでしょうが、実はこのいまの状況というのは、若い世代をはじめ、多くの人たちが、お金の多い少ないが幸せの価値観を決めないということがだんだんと分かってきて、本当の豊かさというものを選別しているためにおきている社会現象なのではないか…とそんなふうにも思えてきます。
あーす農場の取材のビデオの中で、「労働はそれ自体が喜びなんだ」と語る大森さんの次男さんのコメントが出てくるのですが、このことがまさにその象徴なのだと思います。
会社の経営をやっているので、そんあ悠長なことではダメなのかもわかりませんが、やはり私たちがする仕事を通じて回りに幸せを増やしていく、もっといえば自分たちがモノづくりにかかわっていて、それ自体が喜びになれるような仕事になっていかなくていけないんじゃないか…そんなことを改めて感じたのでした。