子供のかばんになにやら白い物体がついているので、聞いてみると防犯用のベルとのこと。学校からつけるようにいわれたのだそうです。
都会だけの話と思っていましたが、いまやこの町にも、不審な人の往来があるとのこと、なんとも悲しい気分になってしまいました。
「備えあれば憂いなし」の言葉どおり、確かにおきてからでは遅いですし、それはまた取り返しのつかないことになってしまいます。
そうなる前に、いろんな手立てを行っていくことは重要なのかもわかりません。
しかし、私はそれ以上に心配しているのが、子供が大人になったときどういう社会が来てしまうのだろうということです。
子供はこの防犯ベルをかばんにとりつけるのは当たり前のことと思っているはずですから、今度はそれがななかったら不自然なわけです。
そして、町は常に不審な人がいるものだ!という先入観ができあがってしまいます。
そうなると社会がギスギスしてくるはずです。
一方で平和で安心な社会をつくろうと努力奮闘している一方で、相手を容易に信頼することができなくなる社会になってはしまわないだろうか。
本来、責められるべきは、そういう悪事を働いていこうというものに対してであるはずです。
子供を容易に悪さを働いてはいけない…。そういう自浄作用が働くようにならないものなのでしょうか。
そうなれば、こんなものなんかいらないはずです。