建設業は脇役 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

世の中は、不景気と言われて、それをいうのが常套句みたいになっているわけですが、ただ、それを打破するためにはこうしたらいいんじゃないかという話はあまり聞きません。



これもよくある会話で、地域が活性化しなければ、よくならんという話。


で、思うわけです。確かにこれまで公共事業という仕組で、中央からお金をもってきて、地域に分配し、それで事業を行い、そして経済をまわす。


これで、地域もよかった時期がありました。


しかし、道路をよくすることも、ホールをよくすることも、それはあくまで手段であり、目的ではないと思います。


地域の人が活き活き活動するために、ホールをつくり、人が往来できるように、道をつくるわけです。だから、建設業というのは、本来地域の人が一生懸命活動できるようにするための脇役でなくてはならないと思います。


そこをわきまえて、地域を考えなくてはいけない気がします。



地域の特性を考えたとき、但馬という地域はどう考えても、農業、漁業、林業などの一次産業、そして観光業だと思います。


だから、そこがもっといきいきするためには集中的に資金投下することが必要だと思います。



例えば、但馬牛。但馬牛をブランド化するためにはそれなりの数が必要です。そのためには、建物がいるし、出荷するまでに、自分のところで育てなくていけないので、そのための資金が必要です。がんばりたいのに、資金がないから、がんばれない…。牛は一般的には資産評価してもらえないので、牛を担保としてみてくれないのです。


一頭50万として、100頭飼えば5000万円いります。しかも、それが肉として商品化されるためには、毎日えさを与えなくてはいけません。餌も月に一頭につき、何万円も必要です。そして、なおかつ3年ぐらい肥育しなくてはいけません。設備も必要です。出荷して商品にするためにまた数千万必要なんです。


そういうところにお金を投下して、本当に但馬牛を地域でブランドとして出すんだという気構えがなくては、いけないと思うのです。


それこそが但馬がやるべきことです。そのために、やはり金融機関はそういうところにお金を貸して、産業を育て、そしてそれによって、地域全体の経済をまわし、個人消費を増やす。


こういうセオリーは、おかしいですかね?


みなさんもよきアイデアがあれば、ぜひ金融機関さんにぶつけてみましょう。金融機関の腹ぎめ一つのような気がします。