実は、私は播磨屋のファンだ。
あるクライアントから、儲かる店づくりというお題目をいただいていて、それを自分なりに解決するために、いろいろ考えをめぐらしていたら、播磨屋のことを思い出した。
但馬の人なら、おそらくたいがいの人は知っていると思うが、おかきやセンベイのお店(というかメーカーといったほうがいいのか)だ。
播磨屋のあの商品群は、カルビーのかっぱえびせんをも超越する、やめられないとまらないモードをかもし出す絶妙の塩加減と焼き加減なのだ。
で、ホームページをつらつらとみていて、播磨屋助次郎氏の経営哲学などもいろいろと書いてあって、見入ってしまった。
私は、いまだ総本店しかいったことがないが、あの古くて新しい建物に足をふみいれたとき、なんか相当な衝撃を受けたことを思い出す。
豊岡の工場には行ったことがないが、工場としては過剰なほどの投資を行っていることは、写真をみれば一目両全。でも播磨屋助次郎氏の経営哲学からするとそれはあたりまえのことで、そういうブレのない哲学が、たくさんの人をひきつけていっているのだと思う。
だから、結局のところ、「何を」ではなく、「なぜ」の部分を出すことが大事なんだとおもう。なぜ商品なのか、なぜこのパッケージなのか、なぜこの店構えなのか、なぜこの味なのか、なぜこの人で、なぜこの接客で…、なぜこの味で…小さな子どもが「なんでなんで」を繰り返すことに、あーうるさい!とけちらすのではなく、それに一つ一つ丁寧に答えられるようなそんなものを身につけるのが大事じゃないのかと思うのだ。
さて、そのクライアントに対して、何をどう説明し、理解をしてもらえるのか…。とほうもなく難しい課題だけど、とにかく自分なりの答えをそこにぶつけていきたいと思う。