メンタルモデルと前例主義 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

最近、システム思考の勉強を重ねているが、その中に、頻繁にメンタルモデルというものが登場する。


メンタルモデルとは、その人が意思決定をする際に、自分の処理速度をはやくするために、事象を判断することをパターン化して覚えこんで、潜在化してしまうことをいう。


例えば、赤色を危険という色として判断するのは、多くの物事がそのルールにしてあるわけだが、赤色をみると、すぐにそういう連想がされてしまうのは、それを無意識のところに潜在化させているためである。



よく、意思決定をする際に、『以前こうだったから』『先輩がこうしてきたから』ということで、自動的に次もそのようなルールにしてしまうことはよくある話だ。


しかし、前例主義は、あくまで過去におこったできごとであって、それがベストの選択であったかどうかという検証なしに、前例を踏襲してしまうことは人間のメンタルモデルそのものである。


私たちはそのときにおいて、ベストな選択をするべきであり、そのためには、過去がこうであってもそれを否定することも必要だ。


メンタルモデルというのはやっかいなもので、それが自分ではなかなか気づかない。


自分でもいろんなメンタルモデルをもっている。

少なくとも前例においては、あえて自分で意識してそれがいまどうなのかを判断できるようにしたい。