東京にせっかく来たので、なにか東京見物でもという話になって、いま話題の実物大ガンダムを見に行った。
まースゲー人で、ほんとに人の波に飲まれているって感じである。
ガンダムといえば、私たちの少年期の超人気アニメで自分も劇場版ガンダムもみに行ったことを思い出す。
子どもむけのアニメとはとてもいえないような、ストーリーのしっかりたアニメで、スタジオジブリに負けず劣らない名作だと思う。
そんなわけで、本来なら胸躍るってところなんだが、すでに、自分の興味はあまりそこになく、自分でも素直にときめかない自分のクールさに半ばあきれている。
自分のもっぱらの関心は、なぜこんなにもガンダムを見に人はここを訪れるのかっていうことだ。
実際、我々世代の大人+その子供的な構成が圧倒的に多く、子どもがはしゃぐよりむしろ我々世代が、もっともはしゃいでいるようにみえた。
先日、麻生総理の講演の中に日本のアニメなどのソフト産業の底力というものは相当に高いという話があって、ポケモンをとりまく市場規模だけでも、4兆円あるということである。
それぐらい、日本のアニメやキャラクターなどのソフト産業は、経済的効果を生み出すということなのだが、これだけの人の波を実感するとなるほど、日本のアニメなどのソフト産業がもつ力とをまざまざと実感した。
しかしおっさんのたわごとだと思って聞きながしてほしいのだが、ガンダムというキャラクターはあくまで、アンリアルなものであり、それに莫大なお金を払ってしまう日本人っていうのが、すごく物悲しいなと思うのはじぶんだけであろうか。
なんか、この日本人がもつそういう底力がリアルな実生活の中で、みんなの幸せにつながっていくようなそんなことにこのエネルギーが使えないのだろうか。そうすれば、もっと日本という国が暮らしやすくならないのかと思う。
自分の幼少のころのヒーローが今こうして、目の前に現れて、この混沌とした世の中に、希望を与え、自分たちが生きていくことへの活力につながることを期待したい。