地球温暖化問題に関する懇談会という麻生総理の諮問機関がある。
この懇談会は、福田総理が提唱したもので、麻生総理にバトンタッチしてからも、継続していて、5月24日で9回を実施した。
この懇談会は、かなり首相のキモ入りの懇談会で、あの洞爺湖サミットで、福田総理が、先進国が2050年までに、地球温暖化ガス排出を半減させるという宣言をしたもとになっているものだ。
この地球温暖化問題に関する懇談会を第1回目からつぶさに、ホームページ上の議事録などをチェックしていたのだが、首相官邸のホームページもこの懇談会を第9回目から、議事録ではなく、インターネットTVによる映像に切り替わってよりリアルな懇談会を拝聴することができた。
その前回の会議はおよそ約2時間…。
今回のテーマはずばり、2020年に日本としての中期目標を発表するための意見を求めるというものだった。
現在6つの選択肢が用意されていて、下限値は1990年比4%増(なんと現在の目標よりも高い数値もあるのです!)から、上限値マイナス25%までとなっていて、パブリックコメントや産業界、経済界などあらゆる分野からの意見も集約しようとされているみたいである。
さすがに、懇談会出席メンバーの中に下限値を首長する方はいないようですが、それぞれ引く値から高い値までさまざまな意見が出されている。
私は、もちろん上限値25%!
確かに、25%を設定することによって、国民が負担するもの!というのはかなり多くなるが(実際に懇談会では、その上限値を定めることによる国民がどの程度負担をしなくてはいけないのかということが金額ベースで出されている)、これはいま負担するのか後で負担するのかという後先の問題であって、結局はやらなくてはいけないのであれば、将来楽になるような選択をすることが望ましいと思うからだ。
そして、いわゆるオバマ大統領が言っているグリーンニューディール政策である!この地球温暖化が我々に強いる変化は、負担ではなく、新たなイノベーションのチャンスと思うことが大事だと思うからだ。
懇談会でもさまざなな識者の人が主張しているが、あるべき姿からバックキャスティング(いまやらなくてはいけないことをみる)のが望ましい形であって、いまの姿からフォーキャスティング(現状がこうだから、将来はこうなるであろう)というでは、イノベーションも可能性もみることはできないとおもうのだ。
みなさんはこの6つの選択肢、どのように考えるであろうか。
地球温暖化に関する懇談会 9回目