センバツ準決勝の見所 | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

センバツ高校野球・準決勝の二試合はネームバリュー、戦力ともに興味の尽きない対戦カードである。

第一試合・日大三対九州国際大付戦は大方の予想通り打撃戦を期待している。
日大三・吉永健太郎、九州国際大付・三好匠の両校のエースはともにオーソドックスな右腕。


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明治神宮大会での吉永の力投


センバツ三試合目を戦う両校はスカウティング、戦力分析は万全と見るのが当然だろう。
互いに手の内を相手に分析されているのを踏まえた両ベテラン監督の采配も見所ではないだろうか。

九州国際大付は三試合で5本塁打。2番から6番打者までの5人が本塁打を記録する驚異の打撃陣。
明治神宮大会では盤石の投球で優勝に牽引した吉永と言えど九国打線は簡単には抑えられない。
吉永・鈴木貴弘のバッテリーはどのような対策を施して九国打線と対峙するのだろう?


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明治神宮大会優勝後の日大三ナイン


三好は130㌔台中盤のストレートを中心にカーブ、スライダー、チェンジアップで投球をセットアップ。
準々決勝で日大三の餌食になった加古川北・井上真伊人と同種類に大別出来る。
二試合連続(金沢・波佐見)完封の井上を攻略した三高打線は自信を持って三好に襲い掛かるだろう。


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三高のポイントゲッター高山


日大三の先頭打者、高山俊の打席に注目してみたい。
都大会決勝・国学院久我山戦で先頭打者本塁打で都大会優勝へ牽引。
続く明治神宮大会・北海戦で詰まりながら右翼スタンドに運んだ打球に神宮球場の観衆はどよめいた。
結果に関わらず軸のぶれない鋭いスイングから放たれる高山の打球は間違いなく超高校級である。
加古川北戦での第二打席、中前適時打を放ったスイングに高山の打撃センスが集約されている。


「日大三、明治神宮大会優勝」(弊ブログ・10年11月21日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10712566590.html

「日大三、9年ぶり12回目の優勝」(弊ブログ・10年10月26日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10687963317.html


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大阪大会、近畿大会で脅威の.492を記録した海部


第二試合・履正社対東海大相模戦は履正社の先頭打者、海部大斗に注目したい。
海部は中学時代、オール枚方ボーイズの中心選手として活躍。
三年時は春夏の全国大会、ジャイアンツカップを制して中学硬式野球三冠を達成している。

ジャイアンツカップでは20打数14安打、脅威の打率.700で優勝に大きく貢献。
ジャイアンツファンフェスタで東京ドームの右翼スタンドへ本塁打を放ち、巨人ベンチを驚かせていた。





当時のオール枚方ボーイズからは海部に加えて、長谷川頌磨・伊達星吾・柳本啓佑(天理)、平岡志大(智弁和歌山)、岡田晃汰(京都成章)の六名がセンバツに出場している。
また、昨年のセンバツには廣畑実・山足達也(大阪桐蔭)が出場。一足先に甲子園の土を踏んでいる。

見所や観戦のポイントは三者三様であるのは言うに及ばずであるが、観戦の参考になれば幸いである。


「今シーズンの東海大相模」(弊ブログ・10年11月3日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10695505065.html