埼玉県秋季大会の準々決勝、第三試合は坂戸西対聖望学園戦。
聖望学園は、昨春センバツの準優勝校、今夏の甲子園の埼玉県代表チームである。
試合内容はここでは割愛させてもらい、聖望学園の瀧瀬諒太を紹介してみたい。
先発・永田を四回途中からリリーフ。細身の体は185cmくらいはあるのではないだろうか。
上背に恵まれた体からオーバーハンドで角度の付いたボールを放り込んで来る。
一年生らしい細身の身体付きではあるが、ボールの勢いに将来性を感じた。
ストレートは最速で135km/h前後ではないだろうか。
右バッターのアウトローに決まったボールは見事であった。得意にしているようにさえ映った。
左脚を大きく回しているのは体重を乗せようという意識からと推測する。
個人的にはあまり好きな動作ではないが、彼の場合上体にネジレがそれほど目立っていない。
それゆえに重心移動は後ろから前へスムースに移行しているような印象だ。
リリース直前でも軸足に粘りがあり、ボールを持つ手も体に近くコントロールをつけやすい。
坂戸西に2-1で敗れてしまった為、瀧瀬の公式戦次回登板は来春に持ち込まれた。
身幅が大きくなるだけでもスケールアップが予見される将来性に溢れたピッチャーである。
今日は背番号18を背負っていたが、来年の春にはもっと軽い番号になっているかもしれない。