先日、BSNHKで放送された<広重ぶるう>を観て
ここ最近、広重熱が再炎しております。
で、以前読んだ梶よう子さんの『広重ぶるう』を再読したくなりました。
テレビドラマがまだ頭の中に残っているので
ドラマとの違いを楽しみながらの読書でした。
阿部サダヲさんが演じたドラマの広重も魅力的でしたが
本書の広重の方が 喜怒哀楽を顕著に描いている気がしますね。
(ドラマは1時間半くらいで纏められていたので 仕方ないけど)
まぁ、芸術家って往々にしてそんな人が多いんですよね。
売れない時は 落ち込み 人を羨み
ちょっと売れてきたら すぐ調子に乗って驕り高ぶってしまう。
正直、家族だったら イライラしますが
一人の人間としては 面白味があって
それに付いていった妻の加代さんって 出来た人間だな~と。
幕末近くの江戸時代は
奢侈禁止令、天災、ペリー来航など
世の中は とても不穏な空気が流れていた訳で
人々の不安はどれだけだっただろうと思います。
そんな時に現れた広重を始めとする絵師たち。
見たものを忠実に描くのが絵師ではないとあって
市井の人々にとって旅に出るのは難しかったりしていた時
絵師の目を通した人物、風景が 当時の人々の気持ちをワクワクさせたり
勇気付けたりしていたんだろうな~。
それまで浮世絵の世界では 役者絵、美人画より
名所絵は劣るとされていたとのこと。
しかし、そんな名所絵に商品価値を認めさせた
北斎と広重の貢献度は かなり高いのでは・・と思いますね。
・・と言うことで 最近気になってしょうがないのが この本↓
大阪の美術館で 現在
<北斎と広重 富嶽三十六景への挑戦>という展覧会が開かれているんだそう。
あ~~~、先月、大阪に行っていたのに 何故、私、行かなかったんだぁ~~