宮城県の仙台市で開催されている、第9回仙台国際音楽コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。
6月21日は、セミファイナルの第2日。
ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。
ちなみに、第9回仙台国際音楽コンクールについてのこれまでの記事はこちら。
なお、以下の協奏曲は高関健指揮、仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演である。
第2日 6月21日(土)
14 キム・ドンジュ KIM Dongju (韓国 2004年生まれ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 ト長調 K453
ピアノはカワイ。
優しい音に優れた技巧を持ち、音楽性は端正で正統的、予選では最有力優勝候補の一人と感じた彼。
セミファイナルでもそれは健在、非の打ち所はほぼないが、ただ協奏曲にしては音質がやや細めなのと、モーツァルトにしては様式がややロマン派的なのが、どう評価されるか。
ロマン派的といっても清潔感のある演奏であり、完成度も高く、普通のコンクールならまず通るはずだが、今回のハイレベルなセミファイナルにおいては安泰とは言いがたい。
20 アレクサンドル・クリチコ Aleksandr KLIUCHKO (ロシア 2000年生まれ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 ト長調 K453
ピアノはヤマハ。
こちらは肉厚なロシアの音を持つ。
繊細さでは先ほどのキム・ドンジュのほうが上だが、やっぱりこういう厚みのある音が協奏曲には映える。
レガート一色のキム・ドンジュと異なり、アルベルティ・バスをスタッカートで歯切れよく奏するなど、古典派らしさもある。
41 ウ・チュンラム U Chun Lam (香港 2002年生まれ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 変ロ長調 K450
ピアノはスタインウェイ。
非常に安定感のある、どっしりと落ち着いた演奏。
一人で突っ走ることがなく、オーケストラと一体化している。
ただ、先の2人と比べると音色が硬めなのと、第1楽章カデンツァ前に少し目立つミスがあったのが、どう響くか。
30 小野寺 拓真 ONODERA Takuma (日本 2005年生まれ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 ト長調 K453
ピアノはカワイ。
前回大会(その記事はこちら)と同曲によるリベンジである。
第1日の島多璃音と同じく、ヴィルトゥオーゾ・タイプの演奏。
表情豊かな島多璃音に対し、小野寺拓真はよりがっしりしており、いずれも良い(モーツァルトの明るいイメージに合うのはどちらかというと前者のような気もするが、好みの問題か)。
そんなわけで、第2日の演奏者のうち、私がファイナルに進んでほしいと思うのは
14 キム・ドンジュ KIM Dongju (韓国 2004年生まれ)
20 アレクサンドル・クリチコ Aleksandr KLIUCHKO (ロシア 2000年生まれ)
あたりである。
しかし、第1日と同じく全員ハイレベルであり、第1~2日の8人で一体誰が通過するのか、私にはほとんど予測できない。
このようなセミファイナルが聴けて、嬉しい限りである。
そして、まだ第3日は行われていないが、それを想像で補完しつつ、私がファイナルに進んでほしい6人を選ぶとすると
36 島多 璃音 SHIMATA Riito (日本 2001年生まれ)
14 キム・ドンジュ KIM Dongju (韓国 2004年生まれ)
20 アレクサンドル・クリチコ Aleksandr KLIUCHKO (ロシア 2000年生まれ)
29 ヤン・ニコヴィッチ Jan NIKOVICH (クロアチア 2001年生まれ)
12 ジョシュア・ハン Joshua HAN (オーストラリア 2002年生まれ)
01 天野 薫 AMANO Kaoru (日本 2013年生まれ)
あたりになる。
もしこうなれば、ワクワクするようなファイナルになるのだが。
次回(6月22日)はセミファイナルの第3日。
セミファイナルの最終日である。
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