(フルネルのデビュー盤 ブラームス ピアノ・ソナタ第3番 ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

半年ほど前に行われたエリザベート王妃国際音楽コンクール(その記事はこちらなど)で優勝したピアニスト、ジョナタン・フルネルのデビュー盤が発売された。

曲目は、ブラームスのピアノ・ソナタ第3番とヘンデル変奏曲である(NMLApple MusicCD)。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 

2021年エリザベート王妃コンクールの覇者、ジョナタン・フルネルによるブラームス

務川慧悟と阪田知樹の入賞で日本でも大きく沸いた2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門。ここで優勝したのみならず、マチルド王妃賞、聴衆賞も受賞したジョナタン・フルネルによるブラームスが「ALPHA」から登場です。
 1993年にフランスのサールブールに生まれた彼ですが、ブラームスへの憧れはこの数年どんどん大きくなってきており、特にこの2曲が持つピアノの音色の奥深さと壮大さを顕わにする驚くべき手法への愛着は大きく、デビュー・アルバムの演目とすることは自然の成り行きだったとのこと。それは彼のダイナミックな演奏ぶりともたいへんマッチしており、国民性や時代性を超えた現代の若い世代ならではの、グローバルで幅広い表現を聴かせてくれます。
 エリザベート・コンクール最終ラウンドで第1位を勝ち取ったのもブラームスのピアノ協奏曲第2番。ヘンデル変奏曲もこのコンクールでも披露しており、そのライヴも発売されておりますが、ここに収録されているのはコンクール前に行われたセッション録音です。(輸入元情報)

【収録情報】
ブラームス:
● ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
● ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24


 ジョナタン・フルネル(ピアノ)

 録音時期:2021年5月
 録音場所:スイス、ラ・ショー=ド=フォン、サル・ド・ミュジーク
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

 

 

 

ブラームスのピアノ・ソナタ第3番で私の好きな録音は

 

●石井楓子(Pf) 2021年2月セッション盤(その記事はこちら

 

あたりである。

石井楓子のドイツ・ロマンに対して、フルネルはフランス・ロマンを感じさせる優美な演奏。

この曲らしい力感を持つのは石井楓子のほうだが、フルネル特有の明るく柔らかな音でこの曲を聴くのも悪くない。

余談だが、今年2021年は石井楓子やフルネルのほか、アレクサンドル・カントロフも同曲を録音しており、この曲の当たり年となっている。

 

 

 

 

 

ブラームスのヘンデル変奏曲で私の好きな録音は

 

●R.ファレル(Pf) 1957年頃セッション盤(CDYouTube

●シフ(Pf) 1994年12月4日アムステルダムライヴ盤(NMLApple MusicCDYouTube

●フルネル(Pf) 2021年5月15日エリザベートコンクールライヴ盤(NMLApple MusicCD動画

 

あたりである。

今回のフルネルのセッション盤は、彼自身のライヴ盤に並ぶ美しさ。

もともと明るい曲であるため、上のソナタ第3番以上に彼の柔らかな音がよく映える。

セッション盤とライヴ盤、演奏自体は似ているが、音質はセッション盤ならではの生々しさとライヴ盤ならではの臨場感、それぞれの良さがあってどちらも捨てがたい。

 

 


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