今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。
先日行われたエリザベート王妃国際音楽コンクール(その記事はこちらなど)で見事セミファイナリストに選ばれたピアニスト吉見友貴が、コンクール体験を自ら語った新しい動画をアップした。
動画はこちら。
世界最難関のコンクールが、その参加者によってざっくばらんに語られる、貴重な動画である。
若々しい気負いと謙虚とが眩しい。
世界の舞台ということで緊張したけれど、その緊張も含めて思い切り楽しんだこと。
以前にも少し書いた(その記事はこちら)彼の得意曲であるショパンのop.10-2、大変に難しく怖い曲だが今回うまく弾けたこと。
1次予選はベートーヴェンのハ長調からショパンのイ短調へと平行調に移り、その最終音の嬰ハと同音である変ニで始まるリストの「雪あらし」に移って、最後はハ音で終わる「悪魔的暗示」で最初のベートーヴェンと呼応する、というこだわりの曲構成ができたこと。
その他諸々語られており、いずれも興味深い。
なお、紹介されている今後の彼の演奏会予定は以下の通り。
7月13日19:00、Music Dialogue Duo Project Concert (7月9日公開リハーサル) at Hakuju Hall
7月17日15:00、未来の音シリーズ vol.33 at めぐろパーシモンホール小ホール
またこれ以外にも、昨日の記事に書いたとおり京都公演も予定されており、そちらはオンライン配信もある(その記事はこちら)。
余談だが、エリザベートコンクールの全参加者の演奏動画は、現在公式サイトに全てアップされているが、YouTubeにはごく短い抜粋しかアップされていない。
公式サイトの全動画はそのうちに削除されてしまい、YouTubeの抜粋しか残されないのかと嘆いていたのだが、吉見友貴の1次予選抜粋YouTube動画に、以下のようなコンクール事務局のコメントがあった。
「Due to copyright restrictions, only excerpts of maximum 3 minutes can be seen on YouTube.
The full performances are available on the Competition's website, on rtbf.be/auvio/, and on vrt.be/vrtnu/; and will be uploaded to YouTube after the Piano 2021 Final. Thank you for your understanding.」
これを読む限り、最終的には全動画がYouTubeにアップされ残されるものと期待していいのだろうか。
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