(吉見友貴の解説動画 エリザベートコンクールについて) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

先日行われたエリザベート王妃国際音楽コンクール(その記事はこちらなど)で見事セミファイナリストに選ばれたピアニスト吉見友貴が、コンクール体験を自ら語った新しい動画をアップした。

動画はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

世界最難関のコンクールが、その参加者によってざっくばらんに語られる、貴重な動画である。

若々しい気負いと謙虚とが眩しい。

 

 

世界の舞台ということで緊張したけれど、その緊張も含めて思い切り楽しんだこと。

以前にも少し書いた(その記事はこちら)彼の得意曲であるショパンのop.10-2、大変に難しく怖い曲だが今回うまく弾けたこと。

1次予選はベートーヴェンのハ長調からショパンのイ短調へと平行調に移り、その最終音の嬰ハと同音である変ニで始まるリストの「雪あらし」に移って、最後はハ音で終わる「悪魔的暗示」で最初のベートーヴェンと呼応する、というこだわりの曲構成ができたこと。

その他諸々語られており、いずれも興味深い。

 

 

なお、紹介されている今後の彼の演奏会予定は以下の通り。

 

7月13日19:00、Music Dialogue Duo Project Concert (7月9日公開リハーサル) at Hakuju Hall

 

7月17日15:00、未来の音シリーズ vol.33 at めぐろパーシモンホール小ホール
 

またこれ以外にも、昨日の記事に書いたとおり京都公演も予定されており、そちらはオンライン配信もある(その記事はこちら)。

 

 

 

 

 

余談だが、エリザベートコンクールの全参加者の演奏動画は、現在公式サイトに全てアップされているが、YouTubeにはごく短い抜粋しかアップされていない。

公式サイトの全動画はそのうちに削除されてしまい、YouTubeの抜粋しか残されないのかと嘆いていたのだが、吉見友貴の1次予選抜粋YouTube動画に、以下のようなコンクール事務局のコメントがあった。

 

「Due to copyright restrictions, only excerpts of maximum 3 minutes can be seen on YouTube. 

The full performances are available on the Competition's website, on rtbf.be/auvio/, and on vrt.be/vrtnu/; and will be uploaded to YouTube after the Piano 2021 Final. Thank you for your understanding.」

 

これを読む限り、最終的には全動画がYouTubeにアップされ残されるものと期待していいのだろうか。

 

 


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