今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
最近、フランスのソプラノ歌手、ジュリー・ロゼ(Julie Roset)という人を知った。
大変美しい声の持ち主である。
例えば、クラウディオ・モンテヴェルディの「主をほめまつる」。
また、クリストフ・ベルンハルトの「深き淵より」。
さらにもう一つ、ディートリヒ・ブクステフーデの「主よ、我汝だけをもち得るなら」。
いずれも、まさに天上の歌声。
同じフランスの先輩ソプラノ歌手にサビーヌ・ドゥヴィエルがいるが(その記事はこちら)、ロゼはドゥヴィエル以上に音程やヴィブラートが整い、声の純度が高いような印象(その代わり、ドゥヴィエルほどのフランス風の明るく華やかな声色は聴かれないけれど)。
リートやバロックオペラ向きの軽めの声質を持つソプラノ歌手のうち、私がとりわけ好きなのは
キャスリーン・バトル(Kathleen Battle)
バーバラ・ボニー(Barbara Bonney)
リビー・クラブトリー(Libby Crabtree)
クラロン・マクファデン(Claron McFadden)
ゲルリンデ・ゼーマン(Gerlinde Sämann)
ナデージダ・パヴロヴァ(Nadezhda Pavlova)
あたりだが(その記事はこちらなど)、今回知ったジュリー・ロゼは彼女たちに肩を並べると言っても過言ではないかもしれない(まだ録音が少ないので何とも言えない面もあるが)。
彼女は、ナミュール室内合唱団やカペラ・メディテラネアの芸術監督であるレオナルド・ガルシア・アラルコンに見出されたようで、2019/2020シーズンには彼の指揮の下、エクス=アン=プロヴァンス音楽祭でのオペラ・デビューも決まっていたとのこと(コロナ禍のため実際にデビューできたかどうかは定かでないが)。
今後ぜひ広く活躍し、来日してほしいところである。
ジュリー・ロゼ (画像はこちらのページよりお借りしました)
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