(最近気になるヴァイオリニスト ヴィルデ・フラング) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

昨日の記事で、最近気になるソプラノ歌手、サビーヌ・ドゥヴィエルについて書いた(その記事はこちら)。

そのついでというわけではないが、今回は最近知って気になっているヴァイオリニスト、ヴィルデ・フラング(Vilde Frang)について書きたいと思う。

 

 

ヴィルデ・フラングは、1986年オスロ生まれの、ノルウェーのヴァイオリニスト。

ベルリン・フィルの2016年のヨーロッパコンサートにソリストとして出演しており、すでに有名な人なのだろう。

しかし、私の持っているヨーロッパコンサートDVDボックスには1991~2015年分しか収録されていないため、彼女のことを知る機会が最近までなかった(なお、この後に発売されたBlu-rayボックスには2018年分まで収録されているようであり、こちらを買えばよかった)。

ヴァイオリニストには、彼女のように大きなコンクール受賞歴なく活動している人がけっこう多い気がする。

名ヴァイオリニストを探そうと多くのコンクールをチェックしても、こういった人たちは洩れてしまう。

それに対しピアニストは、超一流であってもほぼ例外なく皆コンクールを受けるため、名ピアニストを探すにはコンクールさえチェックしておけば概ね十分である。

この違いについては様々な理由が考えられるが、今回の記事の主旨ではないので割愛する。

 

 

話がそれたが、ヴィルデ・フラングの演奏動画をいくつか載せたい。

 

 

こちらは、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(抜粋)。

 

 

 

こちらは、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(抜粋)。

 

 

 

こちらは、ブルッフのヴァイオリン協奏曲(抜粋。私の好きな指揮者ヤクブ・フルシャとの共演)。

 

 

いずれもなかなか良い演奏。

細身ですっきりした、私の好きなタイプの音を持つ。

ときに細部が粗くなることがあるのが難点だが、それは贅沢な次元での話。

他の多くのヴァイオリニストに比べ音のコントロールが緻密で、基礎力はかなりあるほうだと思う。

また、ニールセン、バルトーク(1番)、コルンゴルト、ブリテンといった、それほど頻繁に録音されるわけではない協奏曲を録音してくれているのもありがたい。

 

 

(古楽器でなく)モダン楽器を扱うヴァイオリニストのうち、私が特別に好きなのは

 

五嶋みどり(1971-)

ユリア・フィッシャー(1983-)

アリーナ・イブラギモヴァ(1985-)

 

の3人だが、上述のヴィルデ・フラングは彼女たちと同じくらい好きとまではいかないにしても、その次に好きな

 

ダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)

イザベル・ファウスト(1972-)

セルゲイ・ハチャトゥリアン(1985-)

アファナシー・チュピン(1987-)

フリーデリケ・シュタルクロフ(1990-)

 

あたりと同じか、あるいはそれが難しくとも、そのまた次に好きな

 

ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)

パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908)

ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)

フリッツ・クライスラー(1875-1962)

ジャック・ティボー(1880-1953)

 

アドルフ・ブッシュ(1891-1952)

ヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)

ヤッシャ・ハイフェッツ(1899/1900/1901-1987)

シモン・ゴールドベルク(1909-1993)

マイケル・レビン(1936-1972)

 

ヴァルター・ヴェラー(1939-2015)

ライナー・クスマウル(1946-2017)

ルーカス・ハーゲン(1962-)

アンティエ・ヴァイトハース(1966-)

ジョシュア・ベル(1967-)

 

矢部達哉(1968-)

上里はな子(1976-)

日下紗矢子(1979-)

ヒラリー・ハーン(1979-)

リサ・バティアシュヴィリ(1979-)

 

庄司紗矢香(1983-)

鈴木愛理(1989-)

郷古廉(1993-)

西川鞠子(1995-)

飯守朝子(1995-)

 

あたりには匹敵する逸材だと思う。

 

 


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