今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
好きな指揮者、ヤニク・ネゼ=セガンは現在ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の音楽監督であり、数々のオペラをここで振っているが、今月ついに彼はドビュッシーの名作オペラ「ペレアスとメリザンド」を取り上げた。
これこそは、私が彼にぜひ取り上げてほしいと思っていたオペラの一つである。
その演奏風景が、ごく短いながらYouTubeにアップされているので、ここに引用したい。
第1幕への前奏曲
第1幕第2場への間奏曲
第4幕の幕切れ
このわずかな演奏(しかも音質はいまいち)だけでも、繊細極まりない名演であることが分かる。
この曲にはブーレーズ指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場管による名盤があるが、もし今回のネゼ=セガンの演奏の全曲盤がBlu-rayで発売されたら、もしかするとブーレーズ盤に匹敵する名盤となるかもしれない。
ぜひ発売してほしいものである。
一つ一つのフレーズにきわめて細やかで洗練されたニュアンスを込めていくネゼ=セガンと、細部の表情付けを極力排して大きな流れで音楽を捉えていくブーレーズ。
全く異なるアプローチだが、どちらのやり方も魅力的で私には甲乙つけがたい。
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