(チョ・ソンジンの新譜 モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 ピアノ・ソナタ第3、12番) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

好きなピアニスト、チョ・ソンジンの新譜が発売された(Apple MusicCD)。

曲目は、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、ピアノ・ソナタ第3、12番、および幻想曲K.397である。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

ピアノ協奏曲第20番、ピアノ・ソナタ第3番、第12番 チョ・ソンジン、ヤニク・ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管弦楽団

 

 


繊細にして深遠な音楽を奏でるチョ・ソンジンの感性が煌く!

2015年ショパン国際ピアノ・コンクールの覇者、チョ・ソンジン待望のモーツァルト!
「私にとって、モーツァルトの音楽は多層的で全てがそこにある」
協奏曲はモーツァルトの主要オペラ録音を進めているヤニク・ネゼ=セガンと、ヨーロッパ室内管というフレッシュな最高のパートナーとの共演となっています。(輸入元情報)

【収録情報】
モーツァルト:
1. ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466(カデンツァ:ベートーヴェン)
2. ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調 K.281
3. ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332


 チョ・ソンジン(ピアノ)
 ヨーロッパ室内管弦楽団(1)
 ヤニク・ネゼ=セガン(指揮:2)

 録音時期:2018年6月(1) 7月(2,3)
 録音場所:バーデン=バーデン、フェストシュピールハウス(1) ハンブルク、フリードリヒ=エーベルト=ハレ(2,3)
 録音方式:ステレオ(デジタル)

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

これは素晴らしい。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番も、ピアノ・ソナタ第3、12番も幻想曲も、私はマリア・ジョアン・ピリス盤とアンドラーシュ・シフ盤が好きである(幻想曲はピリスのみ。また協奏曲第20番はレイチェル・チャンの2017年クライバーンコンクールライヴ動画も好き → こちら)。

今回のチョ・ソンジン盤は、これらに匹敵する名演だと思う。

抒情的で、歌心に満ちている。

その意味では、ピリスやシフよりもややロマン派寄りと言えるかもしれない。

それでも、テンポ感などしっかり引き締まっていて、モーツァルトの様式から逸脱してはいない、と私には感じられる。

また、ところどころに即興的な装飾音型をちりばめているのも、ロココ的で美しい。

 

 

なお、協奏曲についてはこれまた私の好きな指揮者、ネゼ=セガンのサポートということで、申し分なし。

オススメの一枚である。

 

 


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