今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
好きなピアニスト、チョ・ソンジンの新譜が発売された(Apple Music/CD)。
曲目は、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、ピアノ・ソナタ第3、12番、および幻想曲K.397である。
詳細は以下の通り。
以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。
これは素晴らしい。
モーツァルトのピアノ協奏曲第20番も、ピアノ・ソナタ第3、12番も幻想曲も、私はマリア・ジョアン・ピリス盤とアンドラーシュ・シフ盤が好きである(幻想曲はピリスのみ。また協奏曲第20番はレイチェル・チャンの2017年クライバーンコンクールライヴ動画も好き → こちら)。
今回のチョ・ソンジン盤は、これらに匹敵する名演だと思う。
抒情的で、歌心に満ちている。
その意味では、ピリスやシフよりもややロマン派寄りと言えるかもしれない。
それでも、テンポ感などしっかり引き締まっていて、モーツァルトの様式から逸脱してはいない、と私には感じられる。
また、ところどころに即興的な装飾音型をちりばめているのも、ロココ的で美しい。
なお、協奏曲についてはこれまた私の好きな指揮者、ネゼ=セガンのサポートということで、申し分なし。
オススメの一枚である。
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