今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
好きなピアニスト、中川真耶加が2018年4月から10月にかけて行われたファツィオリジャパン株式会社創立10周年記念オンラインピアノコンクールで優勝したとのことである(公式サイトはこちら)。
おめでとうございます!
このコンクールは、初めて行われるFazioliのコンクールとのこと。
出場者の演奏動画を審査委員がオンラインで視聴し審査する、という珍しい試みだったようである。
出場者資格は日本在住かつ1994年以前の生まれであること(つまりだいたい23歳以上)、審査委員資格は18歳以上であること。
それ以外の制限はなく、自由に参加できたらしい。
なかなか面白い企画である。
出場者・審査委員ともに気軽に参加できるこうした形式のコンクールは、うまくいけば一般的なコンクール以上に市場のニーズに合ったソリストを選出できる可能性があり、今後流行っていくかもしれない(生演奏でなく動画での審査である等の問題はあるけれど)。
ちなみに、公式サイトで本選出場者たちの演奏動画を視聴できる。
彼女が弾いたのは、バッハのパルティータ第2番。
私は昨年、彼女の同曲演奏を生で聴いたが(そのときの記事はこちら)、そのとき同様、今回も大変な名演となっている。
美しい情感をストレートに表現した、素晴らしい演奏。
特に、第1曲シンフォニアの後半のフーガ部分、および終曲カプリッチョがかなり速めのテンポでありながら安定感抜群で、何とも鮮やかである。
また、一次および二次審査の演奏動画も掲載されている。
中川真耶加の演奏は、一次では動画番号28、曲目はリストのリゴレット・パラフレーズ、二次では動画番号15、曲目はショパンの舟歌。
これらの曲もまたうまい。
彼女は来月の浜コンでもこれらの曲を弾くのかもしれず、楽しみである。
なお、2019年3月10日(日)に豊洲シビックセンターホールで上位3名(中川真耶加、松橋朋潤、小林遼)による入賞者コンサートが開催される予定とのこと。
(画像はこちらのページからお借りしました)
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