(音と心の記録) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

いつも、弊ブログの長たらしいコンサート感想文やマニアックな音楽記事をお読み下さり、いいねやコメントやリブログをいただけて、ありがとうございます。

先日も、西本智実&ロシア国立交響楽団の公演についての記事(その記事はこちら)を多くの方がご覧下さり、たくさんのいいねと共感のコメント、リブログをいただいた。

中には、私の記事などを読んで演奏を思い出し、涙が出たとおっしゃて下さった方もいた。

これは、私には大変嬉しかった。

 

 

そもそも、私がなぜコンサートの感想を書くようになったか。

CDやBlu-rayはいつまでも取っておくことができ、いつでも聴いたり観たりできるし、人に勧めることもできる。

とはいえ、生演奏を聴いたときの感動は、ときにCDやBlu-rayよりもずっと大きなものとなる。

しかし、生演奏は、たとえどれほど大きく感動しても、決して持ち帰ることも、保存することもできない。

残されるのは、感動の記憶のみ。

それをどうにか風化させず、結晶化したいと思って、私はコンサートの感想記事を書くようになった。

素晴らしかった音楽を、後々まで思い返すことができるように。

また、同じ演奏を聴いた方々と、その感動を分かち合えるように。

そしてできることなら、聴くことができなかった方々に、その片鱗だけでも伝えられるように。

もちろん、どれだけ長い感想を書いても、素晴らしかった音楽の幻影にすぎず、たった1分の演奏動画にさえ敵わない。

敵わないのだけれど、その1分を切り取ることすらできないので、私はいつも懲りずに長々と記事を書くのだった。

 

 

「読んでいるだけで、西本さんの導く音がよみがえり勝手に涙が溢れてき」たとまでおっしゃっていただいた。

もちろん、西本智実の偉大なる名演のなせる業である。

私の願ってきた、素晴らしい音楽と大きな感動の結晶化、そしてその共有。

それがほんの少しでも叶ったのだろうかと思うと嬉しくて、感激のあまりこんな記事を書いた次第である。

 

 


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