今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
いつも、弊ブログの長たらしいコンサート感想文やマニアックな音楽記事をお読み下さり、いいねやコメントやリブログをいただけて、ありがとうございます。
先日も、西本智実&ロシア国立交響楽団の公演についての記事(その記事はこちら)を多くの方がご覧下さり、たくさんのいいねと共感のコメント、リブログをいただいた。
中には、私の記事などを読んで演奏を思い出し、涙が出たとおっしゃて下さった方もいた。
これは、私には大変嬉しかった。
そもそも、私がなぜコンサートの感想を書くようになったか。
CDやBlu-rayはいつまでも取っておくことができ、いつでも聴いたり観たりできるし、人に勧めることもできる。
とはいえ、生演奏を聴いたときの感動は、ときにCDやBlu-rayよりもずっと大きなものとなる。
しかし、生演奏は、たとえどれほど大きく感動しても、決して持ち帰ることも、保存することもできない。
残されるのは、感動の記憶のみ。
それをどうにか風化させず、結晶化したいと思って、私はコンサートの感想記事を書くようになった。
素晴らしかった音楽を、後々まで思い返すことができるように。
また、同じ演奏を聴いた方々と、その感動を分かち合えるように。
そしてできることなら、聴くことができなかった方々に、その片鱗だけでも伝えられるように。
もちろん、どれだけ長い感想を書いても、素晴らしかった音楽の幻影にすぎず、たった1分の演奏動画にさえ敵わない。
敵わないのだけれど、その1分を切り取ることすらできないので、私はいつも懲りずに長々と記事を書くのだった。
「読んでいるだけで、西本さんの導く音がよみがえり勝手に涙が溢れてき」たとまでおっしゃっていただいた。
もちろん、西本智実の偉大なる名演のなせる業である。
私の願ってきた、素晴らしい音楽と大きな感動の結晶化、そしてその共有。
それがほんの少しでも叶ったのだろうかと思うと嬉しくて、感激のあまりこんな記事を書いた次第である。
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