(名ピアニストの子はつらいよ) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

今年の春頃に、名ピアニストであるマウリツィオ・ポリーニの息子、ダニエレ・ポリーニのCDが出ていた(Apple MusicCD)。

それを今回ふと思い出して、聴いてみた。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 


スクリャービン、ショパン、シュトックハウゼン:ピアノ作品集
ダニエレ・ポリーニ


【収録情報】
● ショパン:12の練習曲 Op.10
● スクリャービン:ピアノ・ソナタ第10番 Op.70
● スクリャービン:2つの詩曲 Op.71
● スクリャービン:詩曲 Op.72『焔に向かって』
● スクリャービン:2つの舞曲 Op.73
● スクリャービン:5つの前奏曲 Op.74
● シュトックハウゼン:ピアノ小品 第9番


 ダニエレ・ポリーニ(ピアノ)

 録音方式:ステレオ(デジタル)

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

曲目がショパンのエチュードop.10全曲、というところに興味を惹かれた。

あのポリーニの息子が、ショパンのエチュードを弾く。

もしかして、父に瓜二つの名演になるのだろうか?

 

 

聴いてみると、父と子は別人、ということが分かった。

まぁ、遺伝子は父からも母からも半分ずつしか受け継がれないのだから、当然といえば当然かもしれない。

 

 

名ピアニストの子がピアニストになるというのは、得な場合もあるのだろうけれど、少なくとも精神的にはつらそうな気がする。

親子で名の通るピアニストになった例は、ゲンリヒ・ネイガウス/スタニスラフ・ネイガウス/スタニスラフ・ブーニンの三代と、ルドルフ・ゼルキン/ピーター・ゼルキンの二代があるけれど、それ以外にはぱっと思い浮かばない。

競技人口ならぬ「演奏人口」が他楽器よりも桁違いに多いであろうピアノにおいては、ライバルが多すぎて、子が親同様に頭角を現すのは難しいのかもしれない。

ピーター・ゼルキンも、相当苦労したという話である。

 

 

それにしても、よりによってショパンのエチュードを録音するとは、ダニエレ・ポリーニ、なかなか肝が据わっている。

単に要請されたからなのかもしれないが。

 

 


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