今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
今年の春頃に、名ピアニストであるマウリツィオ・ポリーニの息子、ダニエレ・ポリーニのCDが出ていた(Apple Music/CD)。
それを今回ふと思い出して、聴いてみた。
詳細は以下の通り。
以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。
曲目がショパンのエチュードop.10全曲、というところに興味を惹かれた。
あのポリーニの息子が、ショパンのエチュードを弾く。
もしかして、父に瓜二つの名演になるのだろうか?
聴いてみると、父と子は別人、ということが分かった。
まぁ、遺伝子は父からも母からも半分ずつしか受け継がれないのだから、当然といえば当然かもしれない。
名ピアニストの子がピアニストになるというのは、得な場合もあるのだろうけれど、少なくとも精神的にはつらそうな気がする。
親子で名の通るピアニストになった例は、ゲンリヒ・ネイガウス/スタニスラフ・ネイガウス/スタニスラフ・ブーニンの三代と、ルドルフ・ゼルキン/ピーター・ゼルキンの二代があるけれど、それ以外にはぱっと思い浮かばない。
競技人口ならぬ「演奏人口」が他楽器よりも桁違いに多いであろうピアノにおいては、ライバルが多すぎて、子が親同様に頭角を現すのは難しいのかもしれない。
ピーター・ゼルキンも、相当苦労したという話である。
それにしても、よりによってショパンのエチュードを録音するとは、ダニエレ・ポリーニ、なかなか肝が据わっている。
単に要請されたからなのかもしれないが。
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