(行ってみたい演奏会 その40 フルトヴェングラーのバルトーク ピアノ協奏曲第1番) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

サッカー・ワールドカップの日本代表が、決勝トーナメントで強豪ベルギーを相手に2-3と善戦したらしい。

という話題だと、私の場合1行で終わってしまうので、今回は久々に、「もしもタイムマシンがあったなら行ってみたい演奏会」シリーズの続きを書きたい。

これまで、フルトヴェングラーの指揮によるコンサートがもし聴けたならということで、彼の振るベートーヴェン、ヴァーグナー、ブラームス、ブルックナー、マーラー、R.シュトラウス、チャイコフスキー、ストラヴィンスキーについて書いてきた。

フルトヴェングラーは、他にフランス物やチェコ物など色々な曲を振っているけれど、それらを列挙していくときりがないので、次はフルトヴェングラーの振った世界初演曲に焦点を当てることにする。

その最初として、今回はフルトヴェングラーの指揮によるバルトークのピアノ協奏曲第1番を取り上げたい。

 

 

バルトークのピアノ協奏曲第1番、この曲が世界初演されたのは、下記の演奏会においてである。

 

1927年7月1日、フランクフルト

指揮:フルトヴェングラー

管弦楽:フランクフルト歌劇場管弦楽団

プログラム

Bartok: Piano concerto No. 1 (Bela Bartok)

Nielsen: Symphony No. 5

 

この演奏会は、1922年に設立されたばかりの国際現代音楽協会による、第5回音楽祭の一環だったようである。

フルトヴェングラーの指揮、バルトーク(作曲者自身)のピアノ。

しかも、ニールセンの交響曲第5番まで演奏されている。

なんと豪華なメンバー、かつ(フルトヴェングラーには)珍しい選曲だろうか。

叶うことなら、聴いてみたいものである。

いったい、どんな演奏だったのだろうか。

バルトークのピアノ協奏曲第1番は、第2番に比べても、フルトヴェングラーの演奏様式がまだ合いそうな曲ではある気がする。

きっと、重々しくおどろおどろしい演奏だったのではないだろうか。

 

 

ただしタイムマシンはまだないし、またこの演奏会のライヴ録音も残されていない。

バルトークにせよニールセンにせよ、代わりになるようなフルトヴェングラーによる他の機会の録音も存在しない。

バルトークによるピアノ協奏曲第1番の自作自演録音も、おそらくない。

残念だが、演奏を妄想するだけにとどめておいた。

 

 


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