(ネゼ=セガンの新譜 バーンスタイン ミサ) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

好きな指揮者、ヤニク・ネゼ=セガンの新譜が最近発売された(NMLApple MusicCD)。

バーンスタイン生誕100周年を記念した、バーンスタイン作曲の「ミサ曲」が収録されたアルバムである。

詳細は下記を参照されたい。

 

 

 

 

 

「バーンスタインの最も荘厳で、カリスマ的で神聖な音楽」(『グラモフォン』誌)
バーンスタイン渾身の大作の稀少な録音が記念年に登場!


レナード・バーンスタインの『ミサ曲』は、ワシントンD.C.のケネディー・センターのこけら落としのために、ジャクリーン・ケネディの依頼により作曲されたもので、1971年9月8日に初演されています。バーンスタインは革新的なミサ曲を作ることを決め、そして出来上がったものは大規模なカトリックのミサ曲でした。この作品は作曲家のユダヤ人としての目を通して、バーンスタインが配している音楽スタイルの並外れた範囲で作られ、宗教曲からポピュラー音楽、そしてブロードウェイの音楽ジャンルまでの影響を受けています。2つのオーケストラ、ロックバンド、マーチングバンド、さまざまな合唱団、歌手陣を必要とし、この記念碑的な作品は演奏機会もあまりなく、CDになることも珍しい作品です。(輸入元情報)

【収録情報】
● バーンスタイン:ミサ曲


Disc1
I.ミサの前の祈祷1
1. アンティフォン:キリエ・エレイソン
2. 賛美歌と詩篇:簡素な歌
3. 応唱賛歌:アレルヤ

II. 第一入祭文(ロンド)
1. 序の祈り
2. 三倍の三重カノン

III. 第二入祭文
1. 父の名において
2. 集会のための祈祷(コラール)
3. 救世主顕現

IV. 告解
1. 告白の祈り
2. 進句:私は知らない
3. 進句:気楽に

V. 黙想1
VI. 栄光あれ
1. 神に栄光あれ
2. いと高きところ栄光あれ
3. 進句:人々の半ばは
4. 進句:ありがとう

VII. 黙想2
VIII. 使徒書簡:主の御言葉
IX. 福音書‐伝道:神は言われた

Disc2
X. 信仰告白1
1. 我は唯一なる神
2. 進句:我は信ぜず
3. 進句:急ぐんだ
4. 進句:終わりのないこの世
5. 私は神を信ずる

XI. 黙想3(深き淵より 第1部)
XII. 奉献誦(深き淵より 第2部)
XIII. 主の祈り
1. 我々の父
2. 進句:私は進む

XIV. 聖なるかな
XV. 神の子羊
XVI. 聖体分割式:みんな崩れていく
XVII. 平和:聖餐式(シークレット・ソング)

ケヴィン・ヴォートマン(テノール/司祭)
Sarah Uriarte、Julia Burrows、Morgan James、Meredith Lustig(ソプラノ)
Hilary Ginther、Bryonha Marie Parham、Lyn Philistine、Peart Sun(メゾ・ソプラノ)
E.Clayton Cornelious、Devin Ilaw、Benjamin Krumreig、J.D.Webster(テノール)
Timothy McDevitt、Kent Overshown、Nathaniel Stampley(バリトン)
Zachary James(バス)
Douglas Butler、Daniel Voigt(ボーイ・ソプラノ)
ウェストミンスター・シンフォニック合唱団
テンプル大学コンサート合唱団
アメリカ少年合唱団
テンプル大学ダイヤモンド・マーチングバンド
フィラデルフィア管弦楽団
ヤニク・ネゼ=セガン(指揮)

録音時期:2015年4月30日~5月3日
録音場所:フィラデルフィア、キンメル・センター、ヴェリゾン・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 

 

 

 

 

なお、上記はHMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

この曲は昨年、井上道義&大フィルによる記念演奏会で取り上げられていたけれど、私は聴けなかった。

今回のこのネゼ=セガン盤が、私にはこの曲を聴く初めての機会だと思う(自作自演盤も確か持っていない)。

1971年に作曲されたというこの曲、聴いてみると、難解な現代音楽から親しみやすいポピュラー音楽まで、宗教的な厳かさからミュージカル調のノリの良さまで、様々な要素が混在した、ごった煮のような音楽である。

この「異質性の同居」はマーラーなどにも通じるもので、様々な要素を取り入れつつ、それらが混ざりすぎないようにうまく並列させていく手腕は、さすがバーンスタインである。

メロディメーカーとしてのセンスも健在で、現代曲にもかかわらず大変聴きやすい。

 

 

私はこの曲の他の演奏を聴いたことがないので、ネゼ=セガンによるこの演奏がどうかということは判断しづらいけれど、打楽器やボーイ・ソプラノの扱いなど、ちょっとしたところまでとことん繊細な彼らしい特徴を随所に感じる。

バーンスタイン生誕100周年記念にふさわしいアルバムではないだろうか。

 

 


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