今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
前回と同じく、「もしもタイムマシンがあったなら行ってみたい演奏会」シリーズの続きである。
今回は、フルトヴェングラーの指揮によるマーラーの交響曲第2番を取り上げたい。
今回もこれまでと同様、フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルの演奏による、ベルリンでの演奏会で、かつ1929~1934年頃に行われたもの(できれば1929年のもの)から探してみたいと思う(その理由はこちら)。
探してみると、上記の条件に相当する演奏会はなかった。
条件にこだわらずに探してみると、下記の演奏会があった。
1920年11月19日、ベルリン
指揮:フルトヴェングラー
管弦楽:ベルリン国立歌劇場管弦楽団
プログラム
Haendel: Concerto Grosso (No.? - orchestration by G. Kogel)
Mahler: Symphony No. 2 (Emmy Beckmann-Bettendorf, Margarethe Arndt-Ober)
フルトヴェングラーによるマーラーの交響曲第2番「復活」。
生で聴いたら、第1楽章や終楽章など、まるで地響きのような凄まじい演奏だったのではないだろうか。
逆に、第4楽章「原光」や、終楽章終盤の「復活」賛歌が最弱音で現れるところなど、実に神秘的で感動的な演奏だっただろう。
ただしタイムマシンはまだないし、またこの演奏会のライヴ録音も残されていないので、代わりに別の録音でも聴こうか…と思ったけれど、ヘンデルの合奏協奏曲は第何番か分からないし(録音ではop.6-5とop.6-10が残されているが)、マーラーの「復活」は録音が残されていないため、諦めた。
フルトヴェングラーは戦後にマーラーの「復活」を演奏していないので、今後新たにライヴ録音が発見される可能性も低い。
何とも残念である。
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