(鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンの新譜 ベートーヴェン ミサ・ソレムニス) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

バッハ・コレギウム・ジャパン(指揮:鈴木雅明)の新譜が、最近発売された(Apple MusicCD)。

曲目は、ベートーヴェン晩年の大作、「ミサ・ソレムニス」。

詳細は下記を参照されたい。

 

 

 

 

 

注目盤! 表情豊かで華やかな演奏。
鈴木雅明&BCJがついにミサ・ソレムニスを録音!


SACDハイブリッド盤。鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンがついにベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』を録音しました! BCJによるベートーヴェンといえば1998年に録音したワーグナー編曲による第9(ピアノ版)がありますが、今回満を持してベートーヴェンの最大の傑作に挑みました。
 古今のミサ曲中最も偉大な作品である『ミサ・ソレムニス』は、ベートーヴェン自身が書簡中にたびたび「この『ミサ・ソレムニス』は私の最大の作品である」と記しており、たんに大規模な編成をもち、長い演奏時間を要するということを示すだけでなく、ベートーヴェンがこの作品の芸術的価値の高さに強い確信を抱いていたことを示しております。
 鈴木雅明&BCJの『ミサ・ソレムニス』は表情豊かで華やかな演奏です。そして、ソプラノのアン=ヘレン・モーエン、アルトのロクサーナ・コンスタンティネスク、テノールのジェイムズ・ギルクリスト、バスのベンジャミン・ベヴァンと豪華なソリスト陣に加え、「ベネディクトゥス」での寺神戸 亮の美しいヴァイオリン独奏にも注目です。極上の『ミサ・ソレムニス』をご堪能ください。(写真c Marco Borggreve)(輸入元情報)

【収録情報】
● ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123


 アン=ヘレン・モーエン(ソプラノ)
 ロクサーナ・コンスタンティネスク(アルト)
 ジェイムズ・ギルクリスト(テノール)
 ベンジャミン・ベヴァン(バス)
 寺神戸亮(ヴァイオリン独奏)
 バッハ・コレギウム・ジャパン
 鈴木雅明(指揮)

 録音時期:2017年1月、2月
 録音場所:埼玉県、川口総合文化センター・リリア、音楽ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

 

 

 

 

 

なお、上記はHMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンは、日本が誇る世界でも有数の古楽演奏団体である。

鈴木雅明の特徴は、ピリオド楽器(古楽器)演奏家たちの多くが時代遅れのものとして捨て去った、劇的な表現や抒情的な要素を、あえて捨てずに保っている点にある。

もちろん大時代的な演奏というわけでは決してなく、ピリオド楽器ならではの軽快さも十分に持ち合わせている。

ドラマティックな表現力と軽快な推進力とのバランスが絶妙で、そのことが特にJ.S.バッハの「マタイ」「ヨハネ」両受難曲、およびロ短調ミサといった大曲の演奏をとりわけ感動的なものにしており、私の中ではこれらの曲の最も好きな録音の一つとなっている。

 

 

今回のベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」においても、そんな彼の特徴は十分に発揮されている。

サクサクしすぎない、しっとりと抒情的な演奏で、他の多くの演奏にはない、しみじみとした感動がここにはある。

ソリストや合唱のレベルも高い。

上述の「マタイ」などと同様、この「ミサ・ソレムニス」もまた、同曲の最も好きな録音の一つとなった。

 

 


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