改組 新 第3回日展 京都展 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

改組 新 第3回日展 京都展


【会期】

平成28年12月10日(土)~平成29年1月15日(日)


【会場】

京都市美術館

 

 

 

 

 

私は、美術の素養は全くない。

日展にも、行ったことがなかった。

そこで今回、試しに行ってみた。

行ってみると、なかなか良かった。

どこがどう良かったか、うまく言えないが、印象に残った作品をいくつか挙げてみたい。

 

●日本画

曲子明良 「春の山」 → ぽつんと咲く桜の色合いがきれい。

 

●洋画

青島紀三雄 「緑映暮色」 → きれいな木々草々、夕焼け。

池田清明 「青衣のバイオリニスト」 → ヴァイオリンが描かれていて良い。また、ヘンレ版らしき楽譜がそれとなく描かれているのも良い。

大竹正治 「卓上の静物」 → 静物という古典的なテーマで、全体的に色彩鮮やかで良かった。

片岡世喜 「雨」 → もやのかかったきれいな青が印象的。

児島新太郎 「月詠」 → 髪がとても細かく描かれていた。

阪脇郁子 「京の四季」 → これも色彩鮮やかで、模様も細かい。

土井原崇浩 「眠れる楽想」 → 竪琴が描かれていて良い。靴など光沢があって立体的で、リアルなような、そうでもないような、不思議な印象があった。

ナカジマ カツ 「眠り姫」 → 愁いを帯びた目がきれい! 木も草も、金色の空も、どれも良い。

西房浩二 「Moret」 → とても細かく描かれた風景画で、水面への反射などきれい。

樋口 洋 「三千院春雪」 → 美しい雪景色。

松本貴子 「Bard's Tale」 → ギターが描かれていて良い。女性の表情も魅力的。

渡邊裕公 「前程万里~ヴィクトリア~」 → 色鉛筆で描かれたかのような淡い色合いで、でもライオンのたてがみのふさふさ感や、服の鮮やかな色彩感がよく出ていた。
伊藤二三男 「ジゼル 村娘」 → 振り向いたバレリーナが描かれ雰囲気が良かった。
阿部良広 「Only Timeが聞こえる」 → こちらも雰囲気が良かった。マンドリンが描かれているのも良い。

 

●彫刻

櫻井真理 「希望」 → 光沢が出るまで磨かれたのか、とても美しかった。

谷口淳一 「あの日の約束」 → いかにも追想していそうな表情が良かった。

中村晋也 「豊臣秀吉公」 → とにかく大きくて迫力があった。

宮瀬富之 「親鸞」 → 親鸞の腕にとまっているスズメがかわいかった。

 

●工芸美術

大樋年雄 「Mother Earth 尊崇−2016」 → 陶。青がきれい。

佐々木眞澄 「刻−光彩」 → 七宝。幻想的な感じで良い。これも青がきれいだった。

横山喜八郎 「森の刻・II」 → 染。これも青・エメラルドグリーンがきれいだった。

 

●書

これはもうどれが良いのやらさっぱり分からなかったので、割愛する。

 

 

以上、まるで小学生の感想みたいになってしまった。

やっぱり美術は難しい。

そもそも、日本画と洋画の違いもよく分からない。

日本画といえども、伝統的な花鳥風月だけが題材というわけでもないようだった。

そういえば、東山魁夷だって日本画家なのだし、日本画も新しくなっているのだろう。

まぁとにかく、良い経験になったと思う。

興味のある方はぜひ一度どうぞ。

一部の作品は日展のサイト(http://www.nitten.or.jp/exhibition/sakuhin.html)で見られます。

ジャンル別のページは下記です。

日本画(http://www.nitten.or.jp/exhibition/03_list_japanese_all.html

洋画(http://www.nitten.or.jp/exhibition/03_list_western_all.html

彫刻(http://www.nitten.or.jp/exhibition/03_list_sculpture_all.html

工芸美術(http://www.nitten.or.jp/exhibition/03_list_craft_all.html

書(http://www.nitten.or.jp/exhibition/03_list_calligraphy_all.html

 

 


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