石丸由佳 オールバッハ名曲選 真夏のオルガンコンサート | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

オールバッハ名曲選 真夏のオルガンコンサート

 

【日時】

2016年7月30日(土) 19:00 開演

 

【会場】
ザ・シンフォニーホール

 

【演奏】

オルガン:石丸由佳

 

【プログラム】

トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
コラール “主よ人の望みの喜びよ” BWV147
コラール “目覚めよと呼ぶ声が聞こえ” BWV645
カンタータ “神よ、われら汝に感謝す”  BWV 29 より シンフォニア
平均律クラヴィーア曲集より 変ロ短調 BWV867
小フーガ ト短調 BWV578
我ら苦難の極みにあるときも BWV641
幻想曲とフーガ ト短調 BWV542

 

アンコール

主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる BWV639

 

 

 

 

 

さきほどのチェンバロ演奏会に引き続いて、今度はオルガン演奏会である。

オルガン曲というと、バッハの中でも特に重要なジャンルの一つだが、オルガンのための演奏会はそれほど機会が多いわけではなく、今回のようなコンサートはなかなか貴重である。

演奏自体は、例えばカール・リヒターのCDなんかと比べてしまうと、テンポがところどころ恣意的に揺れてやや安定性に欠けるが(技術的な問題のためか、と思う箇所もあった)、それでも悪い演奏ではなく十分に楽しめた。

有名な曲ばかりだったのも、よかった。

それにしても、天下のザ・シンフォニーホールが満員で、かつ補助席まで用意されほとんど空席がない、というほどの超満員だった。

たった一人でこれほどの観客を集めることができるというのは、すごいことだと思う。

演奏ももちろんだが、手ごろな値段や、途中に挟まれるMCのまったりした愛嬌、あたりもその秘訣かもしれない。