大阪フィルハーモニー交響楽団 高槻公演 横島勝人 ブラームス 交響曲第1番 ほか | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

大阪フィルハーモニー交響楽団 高槻公演


【日時】

2016年6月4日(土) 15:00開演


【会場】

高槻現代劇場 大ホール


【演奏】

<指揮>横島勝人
<独奏>伊藤悠貴(チェロ)

<管弦楽>大阪フィルハーモニー交響楽団


【曲目】
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 
ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68






ここの会場はザ・シンフォニーホールやフェスティバルホール等に比べると、響きがデッドな印象だった。

ブラ1は、適度なテンポの揺れもあって(少しフルトヴェングラーを思わせるような!)、そういう意味では感動的な演奏となりえたのだろうが、残念ながらあまり感動することはできなかった。

テンポはともかく、ここぞという和音の一撃や、すさまじいフォルテ、緊張感漂うピアニシモなど、この曲を劇的にする要素に欠け、何となくだらりと進んでしまったのだった。

テンポに関しても、タメなどうまくいけばとても効果的だったであろうが、指揮ぶりが分かりにくいのか、団員たち(コンマスも)が少し当惑したような感じで、しっくりとしたルバートにはなっていなかった。

ただ、こういったことが分かっていたとしても、この曲をフルトヴェングラーのように演奏するというのは不可能に近いだろう。

いったいどのように振れば、フルトヴェングラーのような演奏になるのだろうか?