読売日本交響楽団
第89回みなとみらいホリデー名曲シリーズ
【日時】
2016年6月11日(土) 14:00開演
【会場】
横浜みなとみらいホール
【演奏】
指揮=オラリー・エルツ
ピアノ=アンナ・フェドロヴァ
読売日本交響楽団
【プログラム】
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
読響を聴くのは初めてである。
ただ、この日は座席が後ろの端の方ということで、音響がとても悪く、音があまり届いてこなかった。
座席の大切さを実感させられる体験だった。
読響は、最初のグリンカなどかなり機動性もあり、粗くもならず、なかなか優秀なオーケストラ、という印象を受けた。
まだ一回しか聴いていないため、何とも言えないが。
アンナ・フェドロヴァは、これまであまり知らなかったのだが、新進気鋭の若手ピアニストの一人のようである。
ラフマニノフの協奏曲第2番はかなりの大曲だが、余裕を持って弾きこなしていた。
先日同曲を演奏していたヴィニツカヤに比べ、より情感が感じられた。
ヴィニツカヤはヴィニツカヤで、あのクールさが持ち味なのだが(プロコフィエフやショスタコーヴィチの場合は、まさに彼女のスタイルにふさわしい)。
ムソルグスキーについていうと、もとのピアノ曲の素朴な力強い味わいが好きで、管弦楽編曲は個人的には苦手なため(ラヴェルの編曲自体はもちろんうまいと思うのだが、この曲本来の味わいとは違うような気がする)、演奏の評価は難しい。
エルツの指揮に関しても、今回の演奏会だけでは判断が難しかった。