読売日本交響楽団 第89回みなとみらいホリデー名曲シリーズ エルツ 「展覧会の絵」 ほか | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

読売日本交響楽団

第89回みなとみらいホリデー名曲シリーズ


【日時】

2016年6月11日(土) 14:00開演

【会場】

横浜みなとみらいホール


【演奏】

指揮=オラリー・エルツ
ピアノ=アンナ・フェドロヴァ

読売日本交響楽団


【プログラム】

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」






読響を聴くのは初めてである。

ただ、この日は座席が後ろの端の方ということで、音響がとても悪く、音があまり届いてこなかった。

座席の大切さを実感させられる体験だった。


読響は、最初のグリンカなどかなり機動性もあり、粗くもならず、なかなか優秀なオーケストラ、という印象を受けた。

まだ一回しか聴いていないため、何とも言えないが。


アンナ・フェドロヴァは、これまであまり知らなかったのだが、新進気鋭の若手ピアニストの一人のようである。

ラフマニノフの協奏曲第2番はかなりの大曲だが、余裕を持って弾きこなしていた。

先日同曲を演奏していたヴィニツカヤに比べ、より情感が感じられた。

ヴィニツカヤはヴィニツカヤで、あのクールさが持ち味なのだが(プロコフィエフやショスタコーヴィチの場合は、まさに彼女のスタイルにふさわしい)。


ムソルグスキーについていうと、もとのピアノ曲の素朴な力強い味わいが好きで、管弦楽編曲は個人的には苦手なため(ラヴェルの編曲自体はもちろんうまいと思うのだが、この曲本来の味わいとは違うような気がする)、演奏の評価は難しい。

エルツの指揮に関しても、今回の演奏会だけでは判断が難しかった。