チック・コリア&小曽根 真 ピアノ・デュオ | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

チック・コリア&小曽根 真 ピアノ・デュオ


【日時】
2016年5月26日 18:30開場/19:00開演


【会場】
守山市民ホール・大ホール


【出演】
チック・コリア
小曽根 真


【プログラム】

1. Improvisation

2. Bud Powell(作曲 チック・コリア)

3. Spanish Song(作曲 チック・コリア)

4. Mirror Mirror(作曲 チック・コリア)

5. 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 より 第3楽章(作曲 モーツァルト)


6. Round Midnight(作曲 セロニアス・モンク)

7. 「ミクロコスモス」より7つの小品 第4曲 短いカノンとその転回(作曲 バルトーク) ― Children Song N. 20(作曲 チック・コリア)

8. Snapshot(作曲 小曽根真)

9. Fantasy for two pianos(作曲 チック・コリア)


アンコール:Blue Hawk(作曲 セロニアス・モンク)






チック・コリアの生演奏を聴くのは今回が初めて。

小曽根真は2回目。


曲としては、個人的になじみのないものばかり。

この2人のデュオCDに入っている、ラ・フィエスタをぜひやってほしかった。

とはいえ、やはり演奏は良いものだった。

小曽根真の音もきれいだが、やはりチック・コリアは存在感が違う。

音にパワー、輝き、温かみがある。

さすがに巨匠といわれるだけのことはあると思った。


2人の音楽づくりは、比較的落ち着いた、かつ不思議な響きも取り入れた、大人の世界といった感じのもの。

チック・コリアと上原ひろみのデュオCDの感じ―洗練された、練られつくした、またテンペラメントの起伏の大きい―とはまた違って、遊びの部分が大きい感じがした。

上原ひろみとのデュオも、ぜひ一度生演奏で聴いてみたい!


なお、MCによると、小曽根真はチック・コリアとのデュオがとても楽しみだったようで、今回夢がかなったとのことであった。

また、チック・コリアがあのグルダと共演するために書いたFantasy for two pianosを、何年か前(十数年前?)に小曽根真がチック・コリアと共演したとき、とてもうれしく、今回もその思い出の曲が弾けてとてもうれしいとのことであった。

こういった話を聞くと、本当に心温まる思いがする。