こんにちは。
お読みいただきありがとうございます。
早いもので楽天モバイルを契約してから1年が経ちました。1年前は携帯電話のキャリアとしてはたしてやっていけるのかと不安も感じていましたが、結果的にはわずか1年で、しかも1.7GHz帯だけでよくぞここまでエリアを拡充させられたものだと素直に感心しています。一方、地方都市、特に山間部はまだまだこれからで、ここを加速させるためにもプラチナバンドの割り当てが要になってくるかもしれません。
10年以上前ですが、イー・モバイルという新興の携帯電話キャリアがありました。当時、イー・モバイルに割り当てられていたのは楽天モバイルと同じ1.7GHz帯(Band3)でした。イー・モバイルがスタートした当初はドコモとローミング接続していたように記憶しています。当時と今とでは移動体通信を取り巻く環境も要求される品質もまるで違うでしょうから単純な比較はできませんが、楽天モバイルの勢いは目を見張るものがあると思います。ちなみにイー・モバイルは、その後の紆余曲折を経てソフトバンクに吸収されています。現在、ソフトバンクがBand3を使っているのはイー・モバイルの割り当てがあったからです。
この1年、さんざん電測遊びを楽しんでおいて、無料期間が終わったからおしまいではあまりにも野暮なので、この機会に契約しているSIMを見直してみることにしました。
まず私自身ですが、1年間電測遊びをさせてもらった楽天モバイルはサブ回線だったのでいったん解約します。その代わりに私がメインで使っていたIIJmioの通話SIMをMNPを使って楽天モバイルに移します。電話番号にこだわらなければ楽天モバイルのSIMをそのままにして、IIJmioを解約するのですが、通話はほとんど使わないものの電話番号を各所に知らせているのでMNPを申し込みました。ネットさえ使えれば、MNPの手続きは家に居ながらにして全てが完結します。
MNPで電話番号を移行する楽天モバイルの回線は、Rakuten-Linkを使った通話専用の運用とします。楽天モバイルの契約回線数は差し引き1回線のままなので、1GB以下/月なら現時点では無料で維持できます。
一方のIIJmioですが、これまで通話SIM×2枚とデータSMS SIM×1枚の計3枚でファミリーシェアプランを使っていました。前述のMNPで楽天モバイルに移行・解約した残りの2枚は、そのままの内容でギガプランに移行しました。加えてデータ通信用でIIJmioのeSIMを新規に契約しました。後述する楽天モバイル+IIJmioの2つのSIMを使った“両面待ち”のためです。
これまで2人の子どもたちはmineoの3GB/月のデータ通信+SMS SIMを使わせてきましたが、これを見直して2枚とも解約、IIJmioのギガプランを2回線新規に契約しました。ここは番号移行は関係ないので新規です。IIJmioのギガプランだと通話SIMでも2GB/月で858円、データ通信+SMSのmineoより安く通話SIMを使えます。子どもたちに言わせるとLINEで通話するから電話番号はいらないそうですが、通話をなくしてSMSだけにしたところで33円/月しか変わらないという驚きの価格です。
上記のSIM整理を5月末までに終えて、6月1日からIIJmioの同一契約内のギガプランでデータシェアが始まったのでさっそく設定しました。IIJmioは計5回線で総データ容量をシェアする設定です。実際のところ子どもたち以外はそれほど容量を必要としないので、おそらくこれがいちばんオトクな気がしています。
全体ではこんな感じです。
手持ちのiPhone SE2がデュアルSIM対応機種なので、楽天モバイルとIIJmioを同居させて、「Rakuten-Linkを使った無料通話」と「IIJmioのギガプランを使った安価なデータ通信」を両立させてみます。楽天モバイルのみでデータ通信も賄うことはできますが、ほとんどの場合はデータ通信をIIJmioに回すほうが安くなると思います。楽天モバイルは1契約でデータ通信量をシェアすることができません。
少しマニアックな使い方ではあるのですが、その方法が紹介されています。順を追って進めれば特に難しい手順はありませんでした。注意が必要なのは楽天モバイルを物理SIM、IIJmioをeSIMとすることです。逆でも使えますが、IIJmioがさらに安くなるのはeSIM契約のギガプランです。なお、楽天モバイルのこちらのFAQによると通話ではデータ通信量はカウントされないそうなので、現行のRakuten UN-LIMIT VIは無料で使えることになります。ただ、この状態でも回線の維持コストは発生しているわけで、どこかのタイミングで対策が打たれる可能性はあります。
コントロールセンターを引っ張り出した時のアンテナピクトはこんな感じで2段で表示されています。上段がIIJmio(ドコモ回線)、下段が楽天モバイルです。
待ち受け画面上段のアンテナピクト表示が上下2段に分割表示されています。下の2/4表示が楽天モバイルです。楽天モバイルが1~2本の表示となっているのが気になるかもしれませんが、これは23区内にある職場の建物から屋外に一歩出た場所での状況です。建物内では窓の近くでも油断していると圏外になってしまいます。この状態だとバッテリーの消費が気になるところですが、今のところ特に著しい変化はありません。
参考までにIIJmioでお昼休みの激遅時間にスピードテストを実行した結果です。
ちょっとしたニュースサイトを開くのも困難な遅さです。ゲームアプリはタイムアウトを連発してしまって起動できないことも多いです。一方、ドコモのahamoを契約している同僚が同じタイミングでテストしたところ10Mbps前後は出ていました。同じドコモ回線でも割り当てられている帯域が違うのでしょう。こればかりはMVNOの宿命ですね。なお、お昼休みと夕方の通勤時間帯以外ではIIJmioはコンスタントに100Mbps以上が出ています。
さて、職場は23区内で、サービスインのときからパートナー回線には接続されません。職場の電波状況について2度ほど問い合わせを入れているのですが、のらりくらり紋切り型の対応です。この点は先日iPhone 7の修理・交換でお世話になったAppleのサポートとはまったく正反対の印象を受けてしまいます。楽天モバイルを他の人に勧められない最大の理由はここです。問題点を理解して自分の責任で使い倒していける人でなかったらお勧めはできません。たとえば実家の年老いた父に使ってもらうだなんて、考えるだけでぞっとしてしまいます。
問い合わせたからといってすぐに対策されるとは思っておりませんが、ある程度の見通しだとかあるいは諦めてくださいだとか、何かしらのリアクションがあって然るべきだと思うのです。いえ、正確にはリアクションはありました。同じ建物で働く同僚が公式端末のRakuten Miniで同じ内容の問い合わせをしたところ、「2021年1月までに改善予定」という回答がありました。しかし待てど暮らせど現在まで何の変化もありません。ピコセル基地局を1つ設置してくれるだけで周辺の状況はかなり改善すると思われるのですが…。たまに「なぜここに!?」という場所に無駄とも思えるピコセル基地局が打たれているのを見ると、
1個でいいから移してくれ
と思ってしまうのです。
斬新な施策を次々に打ってくるあたりは、楽天の勢いや若さが感じられて個人的には好きなのですが、今後はカスタマーサポートのレベルアップ、顧客満足度の向上が課題になると思います。



