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グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

~こころを守る。身体を守る。~ 
グッドネーバーズは、日本国内を含む世界40カ国以上で子ども支援、開発、緊急支援活動に取り組む国際NGOです。

2011年3月18日(金)  

報告者 高垣


今朝は9:30頃、大槌町を目指して北上市を出発。
昨晩はそれほど雪は降らなかったにもかかわらず、途中、峠を越える道路には雪が残っていたり、凍っている部分があったりしたため、車の運転にも一層の注意が必要でした。


大槌町の状況も一言では表せないほど凄まじいものでした。

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津波被害を受けた大槌町の様子


私たちは先ず、災害対策本部に向かおうとしましたが、現地でも情報の混乱が生じているのか、道路整備に当たっている方に尋ねても明確な答えが返ってこず、また、自衛隊や警察官も把握できていなかったりと、正しい情報を入手するまでに非常に時間を要しました。


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漸く辿り着いた対策本部では、自衛隊と地元の方たちが、トラックで送り届けられた物資の搬入を行っている最中でした。忙しい中お願いして地域の状況を責任者に尋ねてみたところ、大槌町では毎日、避難所の要望を聞き取って、対策本部からその要望に沿った物資の配給をしているとのことでした。

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各避難所の要望をリストにしている


そこで、私たちは、独自に物資の配布をすることは現場の混乱を生じさせる恐れがあることを考慮し、昨日調達した物資をこの対策本部に預け、配布はお任せすることにしました。

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大槌町災害対策本部では高校生ボランティアが活躍


被災現場では地区ごとに対策本部が置かれ、避難者のための救援活動が実施されていますが、それぞれの地区で統括方法や質に差があることが分かりました。

地震発生から今日で1週間、徐々に状況が落ち着くにつれ、地元の方々や自衛隊の連携の度合いにより救援や復興の度合いと質に差が出ているようです。


今後はこうした状況を十分に考慮しながら、まだ十分に支援が行き渡っていない人たちへの配慮が必要となってくるように思われます。


グッドネーバーズは明日、一旦東京に戻ります。その後、韓国からの支援物資の到着を待って、2期目の活動に入る予定です。



2011年3月17日(木) 晴れ のち 雪

報告者 高垣 


今日は午前中、現在滞在中の岩手県北上市の宿泊先にて、今後の活動準備を行っていました。


天候も良かったため、一時は物資を調達して避難所に向かおうとしましたが、既にここ北上市ではどのお店でも品物が不足しており調達が困難なことと、避難所が点在する海側に向かう道路が思った以上に昨晩の雪の影響を受けていることから断念しました。


午後は、ここから北に車で約1時間のところにある盛岡市まで物資の調達に行き、今回は靴下、下着、マスク、生理用品等を入手してきました。明日はこれを持って避難所を回る予定です。

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岩手で緊急支援活動をしている高垣スタッフより。






2011年3月16日 天候:曇り後雪 気温:-5℃~5℃  




朝、秋田市を出発し高速道路を使って岩手県に移動。


先ずは北上市の警察署で通行禁止区域の通行を許してもらうための許可証を発行してもらいました。この許可証は東京では発行してもらえず、ここに来てようやく入手することが出来ました。


この許可証を所持していると、制限されている道路の利用が可能になります。


つまり、現時点ではこの証明書が無いと支援活動を行うことが実質無理な状況です。






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その後、夕方3時ごろから釜石市に向けて移動。




現地の災害対策本部で被災地や避難所の状況について話を聞き、いただいた資料から判断し釜石中学校と旧釜石商業高校で物資(アンダーシャツ、歯ブラシ、マスク、等)を配布しました。


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地震発生後からメディアで見聞きしていた被災地の状況は、実際にその現場に立ってみると想像を絶するものでした。




地域では自衛隊や大阪から来た多くの消防車の隊列を見かけ、救援に向けて活発な活動が展開されていることが伺えました。


しかし他方では、避難所では、一概には言えませんが、食料電気暖房用石油毛布など、様々な物がまだまだ不足しています。


2つの避難所を回って、共通していることはやはり暖房用の石油とガソリンが先ず欲しいということでした。




日本各地から医療関係者も集まり、被災者のための看護や健康診断に当たっています。

16日からの降雪と気温の冷え込みが被災者の方たちの体力を奪うことが心配されます。積雪のため私たちも思うように活動できない状況です。




17日は天候の様子を見つつ、新たに物資を調達し、活動を続けたいと思います。




補足情報:現地ではボランティアを名乗った不審者らしき人も現れているようです。こういう人たちによる犯罪が発生する前に、少しでも早く現地のボランティア受け入れ態勢が整って欲しいものです。