グッドネーバーズ・ジャパンのブログ -29ページ目

グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

~こころを守る。身体を守る。~ 
グッドネーバーズは、日本国内を含む世界40カ国以上で子ども支援、開発、緊急支援活動に取り組む国際NGOです。

岩手事務所震災復興支援部の武鑓です。
皆様、ご無沙汰しております。



早いもので、今日9月11日で東日本大震災からちょうど1年半を迎えました。



この1年半を早いと感じるか遅いと感じるかは人それぞれだと思います。私にとってのこの1年半は怒涛のように過ぎたあっという間の1年半でした。



最近マスメディア等で良く目にしたり聞いたりするのは「被災地の復興のスピード」に関する論評です。
多くのマスメディアで、被災地の復興のスピードは「遅い」と論じられています。皆さんも、良く目にしたり聞いたりするのではないでしょうか。



確かに、行政の復興計画の立案がままならないため家屋や商店の建設計画が立てられず、仮設住宅で生活している皆さんが今の生活に疲弊してしまっています。それぞれの市町村が出す住宅予定地等の整備計画は数カ年単位です。しかし、一刻も早く元の生活に戻りたいと思っている人達にとっては計画が年単位では遅いのです。



でもその一方で、このスピードは仕方のない事なのかもしれないと私は思います。「甚大な被害をもたらした」とか「様々な悲劇を生んだ」という風に形容される1年半前の東日本大震災ですが、私は「それだけ大変な事があったのだ」と思います。だからこそ復興には長い時間が必要だと思うのです。



それに、復興の遅さを指摘する論評に関して、私は何を基準に「遅い」としているかといつも疑問に思います。多くの場合、マスメディアでは「被災地」は一括りで報道されます。しかし、被災地は何処も同じ様に被災をしているわけではありません。町の経済を回していた中心部がほぼ壊滅してしまった地域、町の中心部は残っていても沿岸の住宅地のほとんどが流されてしまった地域、町中も住宅地もほとんどが壊滅的な被害を受けてしまった地域。



又、それぞれの市町村の規模も様々です。



被災した市町村はそれぞれに復興住宅建設計画、住宅地域の嵩上げ計画、慢性化している仮設住宅での諸問題等々の大小様々な計画があり、それに伴う様々な問題があります。



そして忘れてはいけないのが、復興問題だけではなく震災以前からあった問題も抱えているという事です。復興すればそれですべての問題が解決というわけにはいきません。それに、先に復興を終えてから以前の問題に取り組むというスタンスではなく、震災以前の問題も復興問題も一緒に考えていかなければいけません。特に、東北の沿岸市町村が持つ過疎化等の問題は、今回の震災で一層深刻になってきています。復興問題とそれ以前からある他の問題は明確に区別できません。



そして、何よりも震災被害を受けた方々の「普段の生活の中での復興」とは、私の様に被災をしていない人間には図りきれない程の気力体力とそして長い時間が必要な事なのだと思います。私の様にこの一年はあっという間だったという方がほとんどではないでしょうか。「遅い」と一言で言ってしまうのはあまりにも簡単過ぎるのです。



震災から1年半が過ぎ、人々の心から少しずつ震災に対する意識の風化が始まっています。私達が居る大槌町でもそれは同じです。今からちょうど一年半前にどれだけ大変な事が起こったのかを国全体でもう一度振り返り、そして今だからこそ「何を以て復興というのか」をしっかり考えて国中が一丸となって真の「復興」へ向けて進んでいかなければいけないと思います。



震災から1年半。又、1つの節目を迎えました。



真の復興を成し遂げるまで、東北は今後も走り続けなければいけません。



写真は、以前家やお店が立ち並んでいた大槌町中心部です。私は震災前の大槌町を知りません。大槌町には復興への問題が山積みですが、今後ここがどの様に変わっていくのか私はとても楽しみです。

こんにちは、元岩手事務所インターンの新川です




“元”が付いているように、岩手事務所でのインターンはあっと言う間に終わってしまいました




さて、前回のブログに続いて今回はアートセラピープロジェクト、「こどもだもん。思いっきり外で遊ぶべし!」プロジェクトの様子をお伝えします。




アートセラピーは大槌託児所、安渡保育所、おさなご幼稚園にて実施されました。
アートセラピープロジェクトの詳細はこちら

色彩心理士の先生達のもと、準備は着々と進んでいきました
ブルーシートを敷き、その上にビニールを敷いて、新聞紙も敷いて、準備完璧 
 
準備をしているグッドネーバーズ・スタッフとSAVE WATEのスタッフ様
 
絵の具の準備をしている、色彩心理士の方々




様々なぬり絵が並べられ、クレヨンが出てきて、絵の具が出され、大きな紙が用意されました。
どれも子どもたちが楽しめるものでいっぱいで、私自身これからどうなるのかワクワクでした 
 
お絵かきの時間が始まると、子ども達はクレヨンでぬり絵をしたり、大きな紙に目一杯描いたり、紙粘土に綺麗に色を付ける子もいれば、絵の具が入っている入れ物に直接紙粘土を入れたりと、自由な色・物を使って自由に作業をしていました




また、大きな紙に絵の具を垂らして、その上を歩きまわったりして、身体全身を使って自由に作業をし、とても楽しそうでした
 
 

 
子どもたちとぬり絵を楽しむ上柳スタッフ



次に参加したプロジェクトが「こどもだもん。外で思いっきり遊ぶべし!」プロジェクト
このプロジェクトは園庭の無い園を対象に、外遊びが出来ないという園のニーズに応え、子どもたちに外で思いっきり遊んでもらおうというプロジェクトです。




 そこで私は実際に園庭の無い安渡保育所を訪問させていただきました。

 
仮設の安渡保育所(左側)と仮設住宅(右側)




保育園の目の前には仮設住宅が並んでいて、本当に遊ぶ場所が無いということがわかりました
保育園や幼稚園、学校は、園庭や校庭があるのが当たり前だと思います
それが無い環境は、子ども達が走り回って鬼ごっこをしたり、かくれんぼをすることが出来ないという事です

それはあってはならない事であり、このプロジェクトはとても必要なものだと感じました




そして子ども達を外に連れ出して遊べる環境を提供するため、実際に安渡保育所の子どもたちを自然がたくさんあり、遊具も揃っている、釜石市の「福祉の森」へ連れて行きました

子どもたちは思いっきり走り回ったり、遊具に昇り降りしたり、とても楽しそうでした
 

 私自身、岩手でのプロジェクトに参加して、毎日いろんな事を経験させてもらい、様々な事を学びました

例えば遊ぶ場所がないといったニーズに対して、砂場を作ってあげたり、ピクニックに連れて行ってあげたりと、ニーズを受けてから解決するためのアイデア・方法は様々あるのだという事。




それに毎回プロジェクトに参加する度に多くの岩手の方々やボランティアさん達と出会い、交流することができました
岩手の方々は特に、人を受け入れて歓迎しようとする姿勢はとても素敵なものでした
その多くの方々との出会いにより、毎日充実した日々を送ることが出来ました

確かに大槌町は津波で多くの物が流されました。
けれど地域の人同士の交流や助け合いはどこにも負けないぐらい強いもので、みんなで立ちあがろうという思いが私には伝わってきました 

 
仮設住宅で様々な地域活動が掲載されていた掲示板




 
大槌町社会福祉協議会ボランティアセンター様が作成した、大槌町マップ




津波で多くの物を流され、何もない状況で岩手の方々が全部を元通りにするのを望んでいるのか、それともこの何もない状態のままが良いのか、どこまで復興をしたいかは私にもわかりません
ですが仮設住宅で生活している家庭は今でも多く、保育園や託児所でも、仮設園舎で運営しているところもありました
そういった中で生活をしている人達が、困っている状況なのに、私は何も力になれないのが無力に思った半面、もっと成長して力になれるようになりたいと思いました

短い間ではありましたが、岩手に行く機会をくれた東京事務所のスタッフや、様々な経験をさせてくれた岩手事務所のスタッフと、岩手で出会った様々な人達に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました




このブログを読んでくれた方に少しでも被災地の今が伝わっていれば嬉しいです
読んでいただき、ありがとうございました。




新川.

こんにちは、岩手事務所の高久です

私は以前、モルディブの小学校・中学校でパソコンの先生をしていたことがあります。

そんな背景から、現在はグッドネーバーズ・ジャパン公益財団法人ケア・インターナショナルジャパン様及び、山田町ほっとサポートセンター様との3者によるコラボプロジェクトとして実施されているパソコン教室に講師として参加しています

詳しくはこちら

普段は、子どもたちの心のケアプロジェクトを担当するコーディネーターとして活動しているので、大人を対象に、講師として参加するこのパソコン教室の活動では、他の活動とは違った種類の楽しさを感じられます


また、地元の受講生さんたちが集まり、楽しそうに会話する姿や、少しずつ成長する姿を見ることができるのは、この活動の醍醐味だと感じています

8月21日、大沢地区 浜川目仮設団地集会所にて第2回目のクラスがありました。
この日の授業は午後からでしたが、担当の方から「住民の方がお昼ご飯を作ってくれるので、早めにきてください」との嬉しい連絡がありました


お昼前に集会所に行くと、仮設住宅の住民の方たちが、仮設団地敷地内のプランターで育てた野菜をたっぷり使った野菜カレーを作って待っていてくれました  
 

 

「パソコンを教えてもらっている先生へ感謝の気持ちです。」
「12月のコース終了までよろしくお願いします。」
そんなうれしいお言葉をいただき、住民のみなさんと一緒に美味しくいただきました
 
住民の方たちと共にカレーを食べている様子
 

この予期せぬ、嬉しい展開に胸を打たれました
お腹も満たされ、心も満たされ、午後のクラスも快調に実施することができました。
 

 

浜川目仮設団地集会所のみなさん、おいしいカレーをありがとうございました。
コース終了まで全力で頑張ります