変態を繰り返し、僕らはここまでやってきた。
って書くと、まるで札付きの変質者のようですが、この変態は生物学的な意味での方です。メタモルフォーゼ、すなわち卵が幼虫になり、蛹になり、蝶々になり空に羽ばたく方の、変態。
Day 2 - Metamorophosis by Triple Standard
(誰からもバトン託されてないし誰にも託さないしそもそもバトン系は全て辞退してるんですが、勝手に一蜜で7-Day CD Challenge中)
「ジョージ君たちにすっごく出てほしいライブハウスがあるんだよ」
ぐいぐいと友人に勧られたそのお店は、浜松ハァーミットドルフィン。お勧めとご縁が繋がり、カリフォルニアのシンガー、アリソン・アダムスタッカー&波乗りギタリストの小沼ようすけ君とそこで初出演をし、一気に好きになりました。
2012年に伊藤大輔君&鈴木直人君とファーストアルバムを出した際、初ツアーでのお客様人数は、15名前後。
それからライブに行くたびに「トリスタ…面白い」「ジャズなの?漫談なの?」「直人君がクールすぎる」「笑えばいいのか泣けばいいのかどっちかにして」と、音楽とは違う方向からのコメントを多数戴くように。
日本全国、素敵なジャズのお店は沢山あるのですが、ことハァーミットドルフィンのヴァイブスは唯一無二。ジャズにマッドなオーナー檀さんが率いる音楽好きなジョッカー軍団と言いましょうか、とにかく前のめりで素直に音を受け止めてくれるですよね。
そんなお店でレコーディングした僕らのサードアルバムのタイトルは"Metamorphosis"すなわち「変態」で、選曲が相変わらずアマゾン川並みに幅広いです。直人君のジャズスタンダードのアレンジ曲やオリジナル、大輔君が歌詞を書いた日本語曲、アルゼンチンのピアノ曲、僕がアレンジした意味不明なバイバイ・ブラックバード。
そして、僕らの名刺代わりとなった、無駄に長い前説と無駄にリアルな時計の針の音から始まるミシェル・ルグランの「風のささやき」。一応7拍子なのですが、聞く人によっては4拍子に感じるらしいです。
二日間かけて演奏の映像も撮り、日本とベトナムで追加で録った映像を合わせて、数週間かけてPVも作りました。Windows Movie Makerという初歩的なソフトで…
もう二度とやりたくないと思ったけど、作って良かった。
https://www.youtube.com/watch?v=noVYZFOf8EM
前作に続きジャケット・デザインは信頼するデザイナーKanakoさんのマジックが効いて、昆虫のグロさを省いたオシャレ変態イズムを打ち出し、ジャズなのにジャズっぽくない仕上がりになっています。
結成から5年、ライブを各地で重ねて、このアルバムができあがって、トリプスタンダードがやっと羽ばたき始めました。まだまだこの先も変態は続けて行きますが、一旦ここで踊り場にたどり着いた感じです。
次の作品に向けて、制作は小休止。
蛹モードでエネルギーをため込んでます。
CDはこちらより
https://groovepocket.theshop.jp/items/9320128
Apple Musicはこちら
https://music.apple.com/jp/album/metamorphosis/1259761022
Spotifyはこちら
https://open.spotify.com/album/3dCX7LusSezCav8l2mcfbf
"永田ジョージの大胆なアレンジ、伊藤大輔の艶やかな歌声、鈴木直人のスリリングなギターによって、手垢がつくほど演奏されてきたジャズスタンダードの数々が現代に返り咲く。トリプルスタンダードの新鮮なアプローチにすっかり魅了された。
Ian Patterson, All About Jazz"