ドイツの重鎮ピアノ、ベーゼンドルファーは可憐なフィレンツェ・ガールだった。
今日は西新宿の白龍館という老舗の中華料理ライブハウスで山野ミナ&露木達也とのトリオでした。店内にはベーゼンドルファーのフルコンサート・グランドがでーんとあり、最初は圧倒されました。
ビルの15階が火事だったので外に消防車がドヤドヤきて警報もけたたましくなっているのを完全に心からシャットアウトして、リハーサルではピアノとひたすら対話。
ふんふん、君はベルリンの強面ベーゼンドルファー鬼軍曹というイメージだけど、実のところ可憐なフィレンツェガールのような感じなのね、と。行ったことないけど。ほうほう、ここが君のツボなのね、ふふーん、ここいいでしょ、うっふん。と。付き合ったことないけど。
そんな感じでちゃんとわかりあってから本番に挑んだら驚くほど自分の出したい音と親和性が高く、軽いところはとことん軽く、ぐっと感情を押し出したいところはぐっとくるヘビー級の打ち返しをしてくれて、いやあフィレンツェさん最高ですねえ、またいつかお手合わせ願いたいもんですなあ、僕のようなひ弱な日本男子でもよければ是非に、という気持ちに。
ライブ後にお店のスペシャリティであるトマト湯麺をいただいた後も、しばらく名残惜しく一人で弾いていたのでした。
と、初めての体験だったのでピアノのことばかり書いてしまいましたが、山野ミナのボーカルも露木達也のギターもとっても素敵でした (とってつけたようですが、本当によかったのです。ほんとにほんとに)
次回この三人は、2月11日の昼に鎌倉のカフェtsuuでCDの全国リリース記念ライブをしますので、お近くの方は是非いらしてくださいね。
永田ジョージ