旧森山 亜炭 | 鶴嘴さんのブログ

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全国の旧鉱山や旧炭鉱の調査を行っております。

徳島県 炭鉱巡りは 吉野川市へと向かった。

鴨島地区には昔 亜炭を産出する炭鉱があったという。

よく聞かれるのだが亜炭とは何か?

石炭も品質により名称がわかれている。

高品質の順番で並べると、

無煙炭、瀝清炭、亜瀝清炭、褐炭 、亜炭、泥炭となる。

低品質の褐炭を亜炭という事もあるが亜炭を褐炭という事もあるみたいだ。

その種別は曖昧らしい。

褐炭は石炭化度が低く水分や酸素を多く含む。

5000Cal~6000Cal

亜炭、炭素含有量60%以下。

亜炭を燃料として使うと真っ白な煙がモクモクとあがると現地の人は言っていた。

大東亜戦争中 燃料不足のため多く使われたという事だ。

蒸気機関車などの燃料にも混ぜて使っていたらしく運転室は煙かったと話してくれました。


さて、
現地にて歩き回るも戦後数年で閉山した炭鉱の情報や資料は少ない、

やっと田んぼの水路に赤水を発見。

近所の80代のお婆さんにお話を聞くと、
道路を挟んだこの場所で採炭されていたと話してくれました。


現在は何もないようだ。

そして お婆さんも 小さい頃の話しなのだが馬力にてトロッコを鴨島駅方面に運送していたとの事だ。


他の採掘場も教えてくれました、

今は 笹藪となった場所と現在 公民館となった場所でも採掘していたらしい。

泥、粘土のようなものも掘っていたと聞いた。


森山層(下部 森山粘土層)は亜炭を伴う湖成推積物である。

と何かで読んだ事があります。



その他、
色々とお話を聞かせていただいたのだが この地区で昔を知っている方は お婆さんと通りかかった お爺さん。


やはり 戦後数年といえど 70年を経過している
当時の話を聞くのもかなり難しいと感じました。


この地区には 竪坑や斜坑が残っているとの事でしたが今回 自分には見付ける事ができませんでした。

無事にこの地へと来られた事に感謝をしましょう。


貴重なお話をありがとうございました。