私は2011年秋札幌にて、若宮啓文先生に「 世界で一番卒業が難しい大学 」を舞台にした小説『 報道写真家 和辻隆二 』を直接お渡ししました。
その時、若宮先生は「 よろしいのですか 」と言われました。
私は、現代日本の様々な課題は一部の名門大学の入試があまりにも難しいわりには、卒業が特別難しくないことに要因があると思っています。
高度な受験テクニックがあれば、必要最小限の勉強時間で大学の卒業に必要な単位は取れてしまいます。
そして、このことは大学生の読書離れを起こしました。
ですから、読書量の少ない学生は重要な問題を深く掘り下げることが苦手になってきています。
この大学生の読書離れが社会全体に反映されていると思います。
まさに現代社会は深く考えない社会です。
深く考え、そして多くの人が納得させる考えを実行すれば、社会は確実に良くなります。
読書量の多い学生ほど、同じ読書量の多い学生と対話・議論をし自分の世界を広げようとします。自分の世界が広がることはとても楽しいことです。
現代は情報量は多いのですが、一つ一つの情報がどのようにつながり体系的になっているかを探求しなくなってきています。
また何人もの大学教授がイギリス、アメリカの名門大学の卒業はかなり難しいと言っています。
イギリス、アメリカの名門大学の教育を日本語で行なったらどのような大学になるのか。この問いかけについても思索しました。
第二次世界大戦以降、世界はアメリカ中心に動きました。そして大学の世界ランキング10位以内はアメリカ・イギリスの大学で占められています。大学力がそのまま国力に反映されています。
しかし、今後世界の政治と経済は東アジア中心に動くと思います。
この東アジア、そして日本において「 世界で一番卒業が難しい大学 」に関する希求は必然だと思います。
私はこれらの問題を自分なりに考え、「 世界で一番卒業の難しい大学 」を舞台にした小説を書きました。
そして、自分の思いを若宮啓文先生に伝えたく小説を直接、手渡しました。
タイトル
『 報道写真家 和辻隆二 』 -砂嵐の中で何が起きたのかー
https://ameblo.jp/gmdhm384/entry-12067030499.html
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〇 私のブログです。
タイトル 「 オックスフォード大学 ケンブリッジ大学 ハーバード大学よりも卒業が難しい大学 」
https://ameblo.jp/gmdhm384/entry-12126121864.html
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若宮啓文先生が、2016年4月にお亡くなりになりました。
私はとても悲しかったです。
もっともっと活躍していただきたかった。
日本と中国の友好関係を深められた功績は高く評価されるべきです。
私は、若宮啓文先生が『 報道写真家 和辻隆二 』をどのように思われたのか。このことを考えながら、いつも若宮先生のことを思っています。
若宮啓文先生ともう一度お会いし、現代の大学教育について対話をしたかったです。
2017、10,9 小林哲哉