結果だけを見れば、開幕前の多くの人の予想通り、アントラーズの優勝で幕を閉じた。
ただ、内容は恐らくアントラーズの選手を含めて、納得していない人も多いんじゃないでしょうか?
結果は結果として喜ぶべきことだろうし、嬉しいだろう。
ただ、アントラーズが今年掲げたのは確か
「王者としての力を見せ付けたV3」
だった気がする。
要するに、シーズン中盤の頃のまま進めば、10月時点で優勝は決めれていた。
はっきり言おう
「夏場に失速するのは毎年のこと。王者としての力は見せていない」
と私は思っています。
別にアントラーズが王者にふさわしくないとは思っていないです。
確かに一時期は優勝のためなら引分でもいいという感じの試合運びや、あからさまな時間稼ぎをしてる姿を見て、イライラした時期もあります。
でも、サッカーをやる上では全て当然の行為と思いますし、私が応援するガンバは間逆のスタイルなので受け入れられないという部分もあります。
ただ、アントラーズは前人未到の3連覇を達成した。
しかし、その影には相変わらず「黄金世代」の力が働いている。
結果重視であれば何も問題ないだろうが、アントラーズもそろそろ世代交代の波に飲み込まれる。
小笠原、本山、中田、岩政、新井場、曽ヶ端。
若い選手が育っていないとは言わないが、彼らからスタメンを奪える力があるかと言われれば、疑問符がつく。
能力面では遜色ないかもしれないが、メンタル面でははっきり言って弱い。
夏場の失速も若手~中堅の選手のメンタル面の弱さからきたもの。
もっといえば、10冠目が取れなかったのもそこである。
10冠目の獲得も、今回のV3も、結局ベテランの力に左右されている。
それが悪いとは言わないが、前述したとおり「結果重視」で行くのであれば、いつまでたっても「圧倒的な強さ」を見せることは出来ない。
青木、野沢がもう一段レベルアップして、小笠原や本山を使わなくてもいいようにならないと、数年後には再び暗黒期に逆戻り。
野沢はクーラー病という難病を持っているらしい。疲労がたまると足の内側に痛みが出る病気。
そのため、過密日程となる夏場は全力が出せない。
終盤に活躍する影にはそういった事情があったみたいだが、それとチームが夏場に失速するのは理由にならない。
野沢にそういった事情があるのであれば、その代わりとなる選手を獲得すればいい。
ベストメンバー定義に外れない程度であれば、スタメンを入れ替えるのは問題ない。
まぁ、毎回ギリギリのメンバーを入れ替えると問題が出そうだが、逆にそれをして戦力が落ちない位の選手層になって、初めて「圧倒的な強さ」を誇示できるんじゃないだろうか。
アントラーズは来季のV4とACL獲得に向けて動き出している。
今後の動向に注目である。
2位以下のことにも触れておきましょう。
結局今年も2位で終わったフロンターレ。
まぁ、自力Vを消滅させた時点で、「勝負弱さ」を払拭できなかったのが最大の要因。
最終節で最低限のことはした。3-0とリードしながらそこから2失点は問題だが、相手は降格が決まりプレッシャーがなくなったホーム最終戦のレイソル。
失うものもなく、攻めるしかなくなったレイソルの猛攻が光ったということでしょう。
今年はまだ初タイトルに向けて天皇杯が残っている。準決勝の相手は優勝したアントラーズか、3位のガンバ。
そこを超えれば、エスパルス、グランパス、アルビレックス、FC岐阜のいずれかと対戦。
その前にJ2優勝を果たし、来季はJ1に昇格したベガルタとの対戦が控えてます。
一つタイトルを取ればプレッシャーから解き放たれ、タイトルを量産できる力を持っているので、この天皇杯は確実に取りたい所である。
3位のガンバ。主力離脱による連敗がここ数年ずっと続いている。
06年は独走と思われた時に、代役不在の右サイドバックの加地が負傷、さらに遠藤が病気により離脱。
その後大失速を起こしタイトルを逃す。
08年は序盤はよかったが、中断期にバレーを取られ連敗。
09年も同じくレアンドロを取られて連敗。
また、補強の当たり外れにも左右されている。
加地、明神といった選手の獲得は成功しているが、水本、高木、パク、ロニーといった期待された新戦力は奮わず。
レアンドロ、バレー、マグノアウベスのように中東に取られていく選手も多い。
西野監督の理想が高すぎるのか、能力の高い選手や若手がベンチウォーマーで続く。
3位となり、ACL出場権を獲得。天皇杯もまだ勝ち残っているが、次の対戦相手はリーグ終盤で優勝争いから直接叩き落されたアントラーズ。
主力選手の多くが負傷するなか、強行出場で無理した結果が1-6という大敗に繋がっただけに、次の対戦は総合力を試されると思う。
しかし、西野監督は恐らく同じメンバーで挑むだろう。
個人的には来季、総合力という強さを見せて欲しい。
毎年主力選手が一人二人抜けてガタ落ちするチームでは、王者に相応しいと思わない。
4位のサンフレッチェはACLの敗者復活の可能性を残した。
しかし、ACL出場権を持っている3チームが同じサイドにいるため、アントラーズ、フロンターレ、ガンバのいずれかが優勝しないと出場権はまわってこない。
ただ、この3チームのいずれかが決勝に行く可能性は非情に高い。
また、来季こそ地力でACL出場、タイトルに向けての補強をするだろうから、ACLの出場云々は関係ないかもしれない。
もちろん、出場できるのであれば出場したいという思いは選手にあると思いますが。
FC東京、レッズ、エスパルス、アルビレックス、グランパス。
FC東京については負傷者に泣かされたという形だろう。しかし、ナビスコカップを獲得したので、一定の強さは見せれたはず。
来季は低迷しないように、きちんと補強したい所だろう。
レッズは来季はどうなるのか。現時点でトゥーリオ、高原の退団が確定。
フィンケ監督に対して不信感を抱いている選手も多く、フィンケ監督自身もベテランよりも若手という傾向にある。
補強も思うように進んでおらず、チームもかみ合っていない。
まずは、チーム内の不協和音を鎮めるところから始めないといけない。
エスパルスは首位に立ってから勝ち星なし。勝負弱さを露呈した形となった。
天皇杯には勝ち残っているので、ここで汚名を返上したいだろう。
アルビレックスは予想に反していい成績を残したと思ってます。
最終的に4位サンフレッチェとの差は僅か6。
順位は8位ですが、シーズン序盤を引っ張ったという意味では来季も期待できるんじゃないでしょうか。
グランパスはACLでの大敗、昨年の強さを見せることが出来なかったリーグ戦と、マイナス面が目立つ気がします。
天皇杯に残っているので、ACLのリベンジのため、今シーズンの不甲斐なさを払拭するため、天皇杯獲得は強豪として名を残すためにも必須となるでしょう。
マリノス、ジュビロ、サンガ、アルディージャ、ヴィッセル、モンテディオ
来季も降格争い候補となるこれらのチーム。まずは身の丈にあった補強を行い、主力選手の流出を抑えることが必須。
特にジュビロの前田、サンガの李などは既に上位陣が獲得を目指しているので、残留か移籍かによって大きく左右されるだろう。
レイソル、トリニータ、ジェフ。
降格した3チーム。
レイソルは終盤よくなってきていたし、トリニータも元の強さを取り戻しつつある。
元々プレッシャーさえなければ、中位に位置するだけの力を持ったチームだから、戦力さえ維持できれば、1年でJ1に戻れるだろう。
ただ、トリニータは経営難に陥ってるため、主力選手の流出は避けられないため、厳しいシーズンとなるだろう。
一方のジェフは、一からの出直しとなる。主力選手の一部は残留を明言したが、あくまで言葉の上での話。
契約交渉の場において、発言が変わる選手も多い。
元々戦力の流出がこのところ目立つため、ここはもう一度チーム作りから始めたほうがいいだろう。
1年で戻ることに越したことはないが、恐らく厳しいだろう。
とりあえず、J1の個人的な評価です。
全てのチームを詳しく分析しているわけではないので、的外れな発言もあるかも知れませんが、ご了承下さい。