髪の毛が糖化する原因にはいくつかあります。
1つ目は体内の糖化ストレス。
食後の高血糖などでアルデヒドや体内のAGEs蓄積が増えて、それが毛乳頭や毛母細胞に影響することがあります。
2つ目は体の外からの糖化ストレス。
紫外線、ブリーチ、熱などが影響します。
まだ余り知られていませんがヘアカラーやブリーチ、白髪染めなども
髪の毛にAGEsを蓄積させる要因になることがわかりはじめています。
我々の研究で紫外線やブリーチをした髪の毛には、
特にメデュラという中心部にAGEsが多くできていることが観察されました。
つまり普段の生活習慣における体外からの影響でもAGEsができるということです。
体内から糖化ストレス、
体外から紫外線やブリーチの影響で酸化と糖化、両方のストレスが
髪にじわじわとダメージを与えるわけです。
糖化は髪の毛の「質」だけでなく「量」にも関係するという研究報告もあります。
毛乳頭細胞が糖化や酸化の影響によって炎症を起こすと、毛母細胞の増殖が妨げられて脱毛が起きるというのです。
つまり、糖化が薄毛の原因になるってことです。
糖化は「毛髪の劣化」だけでなく、「抜け毛」のリスクにもつながっています。
髪の毛の糖化を防ぐには
第一に、体内の糖化ストレス対策が大切です。
血糖値スパイクを避ける食事法やAGEsの生成を防ぐ食材の活用です。
さらに、髪の毛へ外からの影響である、紫外線対策やブリーチ頻度の見直しもポイントです。
最近は糖化ケア成分を含むヘアケア製品のメーカーでも研究開発が進んでいます。
髪の毛の老化対策には、内と外、両方から糖化ケアしていくことが大切です。
髪の毛は老化を気づきやすい部位のひとつです。
いつまでも健康で、美しくいたい、というのは女性、男性ともに思うことなので、
髪の毛の糖化対策にも気をつけることをお勧めします。

