今回は糖化と毛髪の老化の関係についてお話しします。

 

そもそも髪の毛は皮膚組織の真皮にある「毛包(もうほう)」という器官で作られています。

毛包の一番奥には「毛球(もうきゅう)」があって、

そこに毛髪を作る毛母細胞とメラニン色素を作るメラノサイトという細胞があります。

 

毛母細胞は、その名前の通り、毛髪の元を作る細胞です。

この毛母細胞は分裂して、ケラチンというタンパク質を作りながら「角化」という状態になって固くなり、

これが皮膚上に押し出されて髪の毛になるのです。

 

毛髪は一見すると1本の単純なものに見えますが、

実は3つの層でできているんです。

外側がキューティクル、中間がコルテックス、中心がメデュラです。

 

テレビCMで毛髪表面にあるキューティクルは言葉としてよく出てきます。

キューティクルは半透明なケラチンというタンパク質がうろこ状に4~10枚重なった組織で、

髪の内部組織を守る働きをしています。

 

コルテックスにはケラチン以外にメラニンが含まれていて、髪のしなやかさや色に関係しています。

 

一般に、髪の毛が老化すると以下のような変化が起こります。

①乾燥してパサつく

②ツヤがなくなる

③うねり・クセが増える

④白髪が増える

 

 

特にキューティクルの乱れは、髪の毛にツヤがなくなって、老けて見えるます。

コルテックスは構造が変化するとクセ毛が増えるという報告もあります。

このように毛髪中のタンパク質が変化すると、いろいろなダメージが起こります。

 

髪の毛は主成分がケラチンというタンパク質なので、

他のタンパク質と同様に糖と結びついて糖化します。

そしてAGEsも蓄積します。

 

実際に調べてみると、髪の先端ほどタンパク質中のAGEsの割合が多く

加齢とともに全体のAGEs量も増加します。

つまり、年齢だけじゃなくて髪の毛ができてからの “生活環境や時間” も影響します。

 

髪の毛は頭部にあるので、紫外線や熱の影響も受けやすいのです。

熱は糖化を進め、紫外線や酸化も糖化ストレスを強める要因です。

 

毛髪が体の内外から糖化ストレスを強く受けてしまうと、

タンパク質が固くなって、柔軟性が失われます。

その結果、髪の毛がゴワついたり、切れやすくなったりします。

 

例えば、毛髪を糖液に漬けた実験では、

糖化させた毛髪は固くなって、切れにくくなるという結果があります。

 

切れにくいと聞くと、タンパク質が強くなってプラスの影響になるように感じますが

毛髪中のケラチンが糖化によって硬くなり、柔軟性を失ってしまう影響があります。

体感としては髪の毛のゴワつき、うねり、切れやすさ、に繋がるというわけです。

 

結論は、髪の毛も糖化する・・・ということです。