<写真用紙>ペーパーによって変わる印象 | なつかしの鉄道写真館

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昭和40年代の全国の蒸気機関車・路面電車・トロリーバスから最近の復活蒸機まで、「懐かしさ」をテーマに鉄道写真をUPしています。

鉄道写真を撮ってもWEBで発表することが多く、皆さんプリントする機会が少なくなったのですね。写真オタクのような内容になってきましたが、こんな領域もあるのだとあと2回お付き合いください。

 

フィルム時代にDPE店でプリントを頼むと、必ず聞かれたのが「光沢にしますか、絹目?」。あの当時も月光とかイルフォードとか諧調の異なるブランドがありましたが、そんなことは全然気にしませんでした。光沢はハッキリと見え、絹目は指紋が付きにくい位の感覚でしょうか。

 

現在のお店プリントにおけるピカピカNo.1が、富士フィルムの超光沢「クリスタル」。鏡に写したような反射率の高さと際立つ美しさに驚きます。でも私はキレイ過ぎて落ち着かない。。。

 

左上が光沢 右上が絹目 左下が微光沢 右下がマット

 

外光の反射度合の違いによって、鮮やかさでは光沢>絹目>微光沢>マットの順になりますが、逆に落ち着きとか質感だとこの逆と評価されるようです。

 

②モノクロも同様に 左上が光沢 右上が絹目 左下が微光沢 右下がマット

 

WEBでは分かりにくいですが、面種が違うと印象も異なってきます。写真展での展示では、照明の反射が少ない絹目とかマットもよく使われるようで。このために、プリントに拘る人は染料インクや顔料インクのセレクトの他に、写真用紙の選択も画像と言いたいことによって変えている人が多いです。

 

③極端な例として左の光沢右のマットを比べると

 

発色は間違いなく光沢ですが、マットのしっとり感も捨てがたい。必ずしも、キレイが一番とは限りません。

 

④因みに私が主に使っている写真用紙は、いろいろと試した結果でサイズは別にして次の3種類。右からカラーで使っている松本洋紙店の絹目調真ん中がモノクロ用のピクトリコのスムースフォトペーパー(微光沢)で、左が黒が締まり絵画感のあるピクトリコのデザインペーパープラス(マット)。これは好みがあり、人それぞれです。

 

絹目調は以前はEPSONやピクトリコのセミグロスペーパーを使っていたのですが、フォトコンテスト応募で一番多いワイド四つ切またはB4サイズの設定が無く自分で断裁。乗り換えた松本洋紙店はネット販売のみですが、B4サイズがあり紙厚はやや薄いもののコスト・パフォーマンスが素晴らしい。

 

⑤皆さん、プリンターのノズル・チェックをしていますか?

 

プリントをしていて、スジが入ったり色が変だなと感じたことはありませんか? インクジェットはインク詰まりが起きやすく、プリンターのプロバティからユーティリティを開けてノズル・チェックとヘッド・クリーニングのメンテナンスを行う必要があります。たまにはチェックしてあげてね。