なぜ、エルピーダは破綻したのか? | Find the new world

Find the new world

国内外の最新インターネットビジネス情報を中心に、役立つニュース・ツール・ネタなど様々な情報を提供してまいります。

スキーは谷側重心、つまり自分の怖い方向に重心を傾けなくてはならないのですが、ビジネスも似ているということを先日記事にしました。

リスクを避けてばかりでは、スキーと同様、逆に失速してしまう・・エルピーダの破綻はあらためてそんなことを思わせるニュースでした。

負債総額4800億円、製造業では過去最大となったエルピーダの破綻の本質について考えてみます。
「円高」「価格下落」「震災」「タイの洪水」など確かに社長のコメント通りの要因はあったでしょうが、そもそもの原因は1990年代にさかのぼる必要があります。

エルピーダは、もともと需要の少ない大型コンピュータ向けの半導体製造を得意としていたのですが、ウィンドウズの登場により、PCの急速な普及は確実視されていたにもかかわらず、生産増による価格下落を恐れ、この分野への投資を控えてしまったのです。
この時点でスキーでたとえるなら
山側重心、守りの姿勢に入ってしまったわけです。

一方韓国企業(サムスン電子など)は、こうした動きを見越して市況が悪化している時でさえ、大型投資を続けて
今日のポジションを築き上げました。
韓国企業は、スキーでたとえるなら
谷側重心をつらぬいたわけです。

ですから、この時点ですでに勝負はついていたのです。また、役所(経産省)がビジネスに首をつっこんだことも、もうひとつの大きな原因でしょう。エルピーダ救済のために公的資金をつぎ込んで、今回280億円の国民負担となるそうですが、この責任は徹底して究明すべきでしょう。一企業を国が救済するということは、マーケットの原理原則に反していますし、これは東電問題にもいえることです。

国が関与することにより、
経営側が緊張感を失う、これが最大の問題でしょう。自分の病気を自分で治そうとせず
ひとまかせにする、これではいくら高価な薬を使っても病気は治りません。