はじめはただ、おいしいなぁと思っただけだったけど
実際にお店に行って、話を聞いて
もっともっと、共感してくれるひとが増えればいいなって
そんな風に思った。
わたしもまだまだ、固定概念や情報にまどわされてるなぁ。
ううん、きっと想像したりイメージしたりするこ自体が悪いことではないのかもしれないけど
それだけで決めつけたり、実際に体感しても会ってもないものやひとのことを
あれこれ批判したり、そういうのは、お菓子やお店もおんなじように
やっぱりよくないなって。
先日、中目黒の米粉ケーキのお店『beika bake』（ベイカベイク）さんへ。
米粉100%の生地でつくるジャムサンドケーキと
コールドブリューコーヒーのスタンドです。
基本はテイクアウト。
いっぷくするのに腰掛けるところも少しだけ。
もうだいぶ前になるのですが、テイクアウトで友人にいただいたことがあり
月並みですが、これが本当に米粉100%かと驚いたのが始まり。
それからお店のInstagramをフォローさせてもらっていて
おいしそうなケーキやステキな写真はもちろん
なんとなくその言葉の選び方とか、表現に魅力を感じていて。
まるでアクセサリーのように並ばられた鮮やかなケーキ。
全て100%米粉で作られたケーキに自家製のジャムやフィリングをサンドした
米粉のジャムサンドケーキがメインです。
ケーキはお持ち帰りさせてもらって、食べてみたかったコーンブレッドを。
このコーンブレッド、
いわゆるコーンミールケーキや甘いコーンブレッドを想像するとちょっと驚き！
甘さはほとんどなく、しっかり塩気のきいたお食事ケーキ。
コーングリッツは使ってないそうなのでプチプチ感はあまり感じないのですが
それでも独特の香ばしさはしっかり。
そしてお供にはエキストラアイスコーヒーを。
一度水で抽出したコールドブリューコーヒーに
もう一度コーヒー豆をつけて抽出したアイスコーヒーなんですって。
のどごしはキリッとしながらもしっかりとした重厚感。
このコーヒーもめちゃくちゃおいしー！
コーンブレッドの食感は、みっちりと目が詰まったしっかりした食べ応え。
「米粉」というワードだけ聞くと
とにかくもちっとしていていて、特有の香りと甘みがある印象ですが
ベイカベイクさんのケーキは、米粉の中でも
ふわりとした食感が作れるものを使っているそう。
特にジャムサンドケーキはその食感に驚くはず。
まるでシフォンケーキかと思うほどふわっと軽くて繊細。
店主さんにいろいろとお話をうかがったのですが
とっても丁寧で一途で、あたたかくて。お菓子や食について思いがたくさん。
「どうせ米粉でしょ」でも
「本当は小麦のお菓子が食べたいけど、ヘルシーだから」でもなく、
「ベイカベイクのケーキが美味しい」から、そんな理由で選んでほしい。
フルーツ感いっぱいのジャムもキュンとするほどジューシー。
素直にとってもおいしくて、
そして、何よりこの人の作ったお菓子を食べてみてほしい。
そんな風に思えたのは久しぶり。
ぜひ中目黒に立ち寄ったら味わってみてほしいお菓子です。
今日も美味しいものをいただけることに、感謝。
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ミニエッセイ『粉のカタマリ。-9つの スコーンとカフェの 歩き方- 』
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