こんにちは
愛知県大府市のメガネ屋・GLASS JOY 02(グラスジョイオオブ)の中村です。
このブログでは、あなたのお役に立てる目やメガネの情報をお送りしています。
時々関係ないこともお話しますが、よろしければお付き合い下さいm(__)m
※当店の「理念」について書いています。はじめましての方は、その思いに触れていただけると嬉しいです。
さて、今朝のNHK「おはよう日本」で弱視への早期対応を促す報道がありました
特に3歳児検診の活用を訴えていましたね。
ただそもそも
「弱視って何となくイメージできるけどよくわからない」
「弱視と近視の違いがわからない」
という声は少なくありません。
今日はその点についてお話します。
近視も弱視も「ボヤけて見える状態」という点では、似たようなものに映ります
でも厳密に言えば、近視は
「ピントがズレてボヤけた状態」
なのに対し、弱視は
「目の解像力が低くボヤけた状態」
といった感じでしょうか。
近視はズレたピントを正しく合わせれば、ハッキリ見えるようになります。
それに対し弱視は、いくらピントが合っていても、そもそも解像力が低いのでボヤけた状態は変わりません。
この点が大きく違います。
「自転車」で例えます
けがや筋力の低下で自転車に乗れない人がいたとします。
もう一人、自転車に乗れない人がいます。
でもこの人は乗ったことがなく、「乗り方がわからず」乗れない人です。
同じ「自転車に乗れない」という状況。
前者の方は、時間の経過とともにケガや筋力が回復すればすぐ乗れますよね
後者の方は時間が経ったからといって乗れることはありません。
「自転車に乗る力」が身についていないからです。
つまり、力はあるけど阻害され一時的に見づらいのが近視。
そもそもの力が弱く見づらいのが弱視。
ご理解いただけたでしょうか
「近視を放っておくと視力が出なくなるんじゃない?」
このようなお声もよく伺います。
でもご安心ください、そのようなことはありません。
これも自転車で例えます。
自転車は一度乗れるようになれば乗り方を忘れることはありませんよね
これと同じで、視力も一度発達すればその力が失われることはないのです(ただし病気や高齢化に伴う減退は起こります)。
放置しておいても健康に視力が育っているなら、メガネ等の矯正で視力は出せます。
✳︎ただ長年放置した事例が多数あるわけではないので、40年とか50年経過するとわかりませんが…
大事なのはここから。
今まで自転車を中心に例えてきました。
自転車は大人になってからでも乗り方をマスターすることはできます。
しかし視力(解像力)には成長のための「臨界期」があります。
8~9才を過ぎると、視力を身に着けることが難しくなるのです。
つまり弱視を放置したまま大人になると、ボヤけた視界のまま生活をしなくてはいけない場合があるということ。
放置された近視を矯正すれば見えるようになるというのも、あくまで「視力が育っていれば」というただし書きが付いてのものです。
だから早期発見、早期対処を言われるのです。
番組でも紹介していましたが、弱視の発見にこのような検査キットもあるようです。
http://www.froebel-kan.co.jp/teacher/story/teacher_staff3706.html
小さいお子さんをお持ちの親御さんは、健やかな視力を育んであげて下さいね
それでは今日はこのあたりで。
お読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
GLASS JOY 02
中村響
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