<硝子飛蝗>  -5ページ目

今度はサッカーのあの方。

春先から県内を襲った未曾有の災い。その災禍の傷に同じように痛みを感じてくれる人は多い。もー、安全宣言出て、こう、なにやら息を潜め、歌舞楽曲の類は控える、な感じから脱出したなあと思ったころから。いろーんな芸能人やスポーツ選手や文化人等々、「なぜこんな大物がこんなちっこい町のお祭りに!」な勢いです。諸々事情のある方もいるようですが、基本は「気持ち」だとわかるので、ありがたいなあと。ローカルニュースでびっくり。今度はチャリティ・サッカーであの人が。知事とのツーショットに、「妙に合うな、この二人」と思ってしまった(失礼か?そうでもないのか?)被害農家の子供たちを招待。うむ、いいことだ。家の中に明るい話題が、子供の笑い顔があったほうがいい。これから冬に向かい、体も心も冷えてくるからね。温かく、温かく。


ロマンチスト。

警察小説が大好きで、先日もがっちがちの硬い小説を読んだばかり。文字読みモードの勢いで宮部みゆき作品を読み直しして過ごした。宮部氏の作品については、「ついで」に語るには場が足りない。よって別の機会に。事件もの作品、それも構成力で読ませるようなタイプであっても、女性作家の視点と男性作家の視点って、やっぱ違うわねえ、という感想なんですが。視力の違いを感じる。いわゆる性差、というヤツですな。ハードボイルドとかピカレスクロマンになってくると、ますます顕著に感じるのですが、男性作家の通奏低音って、どこかロマンチストの気配が香る。


弓削氏にも、しばしば「ロマンチストだなあ」と思うことがあります。おそらく男子としては、かなり健やかな部類の。ツイートの記事に一瞬、「女がこんな書き方したら、それはイコール自身の結婚。そういう含みになるな」と感じてしまうものが。氏も30歳だし、無いこたーない話。あらまあ、と思っていたのだけれど。誤解を恐れずもっとも近い感覚で言えば、少女テイストさえある氏の感性(おそらく無自覚)。そして少年の匂い未だ香るロマンチスト・テイスト。うーん。女子的には他に何が?な書き方であっても、人生において他にも大事なことや人がもろもろある氏だからねえ、と。


単なる日本語のミスかもしれんけど。


インフルエンザの予防接種を打って来、なーんか絶賛不調。その上胃痛(誰だ、原因はっ)。気を紛らわす、って言い方は不遜ですが、爆走によって痛みを散らしてもらいました。

弓削氏ネタはしばしばお薬的効能でもって、癒しをくれます。あの記事の正体が本当は何なのか。さっぱりわかりませんが、まあそれはそれとして。元気で楽しそうなので、良し。


節約型?

まだ一度もパーマをかけたことがない。かける必要がないくらい、がっつり癖っ毛。それも「わざわざ豪華に見せるためにかける」パターンのパーマと、同じラインでぐるぐるぐるぐる。サイドなんて縦ロールでしてよ、ええ。この性格と行動言動にまったくマッチしないので、自分的にはアウト。こっぱずかしいですよ、この私がこんなセレブ~~なクルクル髪ってのは。ろくに面倒もみないってのに、律儀に本日も流れるラインを描いております。かんべんしてくれ。

くわえて気苦労もろもろのおかげか、めっきり増えてきてしまった白い髪。うちの親戚筋は、染めずにいればこれが少し光る。つまりちょびっと薄ーく銀?みたいな?


なんか最近白いの多いし。この癖っ毛もどうにかしたいし。予約を入れて、人気の美容室へ。冒険だが、たまには投資もせねばなるまい。結果、スケジュールの都合でラッキーなことにオーナーが当たったんだけどさー。「いや、この髪型にするために、みなさんお金を使ってパーマかけるんです。もったいないです。このままがいいですよ」「白髪もきれいに入ってますねえ。若い子が入れるメッシュのラインに入ってますよ。もったいないです。このままがいいですよ」


放置か。毛先を整えて、終わり。5000円なり。高いのか、安いのか。3年ぶりの美容室でござった。敗北感を感じるのはナゼ?



また怒られた。

またもや貧血検査の数値がとっても素敵です、で、しこたま怒られました。だがしかし「ふつー、こんな数字でまともに生活できませんよっ!!!」って怒られてもなあ。ず~~~っとこの数値でキープしてて、普通に暮らしてるんだもん(開き直り)。これで治療して、まともな数値になったら、脳みそが今の3倍で回り、気力体力(はどうだろう。別物?)も3倍? うーん、今やれてることの3倍かあ。


そう呟いたら職場の同僚が、「せめて1.3倍って感じにしといてください」。どーゆー意味だ。


ま、人並みな状況になったとしても、生来の性格が変わるわけではないので。リキ入れてさぼるだけであろう。


輸血治療って臓器移植相当なんですよ、って言われても。解決への近道なんだったら、多少危ない道でヘーキで選択するんだが。

北岡サンの設定で、飄々としている有様はアリなのか、という話題になったとき。私もわりとそっちタイプで共感できると思ったもんです。言わなかったけどね。控えめ。


主治医は大変ユニークで話のわかる面白い方なんですが。「捨て置けん!!」と、こっちの治療に着火されても。本来何のための主治医なのか、忘れないでねー(いや、氏をそうさせてんのは私でございますが)。



手話歌。

やはり県民としては、込められた想いに響くものがある。




太陽のメロディー/今井美樹×小渕健太郎 with 布袋寅泰+黒田俊介






年末に手話歌。だがしかしワタクシ、手話は見よう見まねで嘘っこ。

やっぱきちんと学習したほうがいいわねえ、と節目節目に思いながら実行できてない。





幼稚園児からお年寄りまで、歌いやすい音域で、リズムで、丁寧に思いやりの意識を持って作られたメロディー。

そして歌詞。口蹄疫被害者支援のための楽曲ではあるけれど、他の被災、あるいは闘病などといった、「何かと戦っているひと」への体温を感じられる応援歌。応援歌であり添う歌であり、子守唄でもありましょう。大声ではないのに、大きな力を持った歌。


口蹄疫の被害は、今、形を変えて、被災農家および関連業界の人々、その家族を襲っている。余波はおそらく、この後数年続く。あの激烈な災いが他所の人々の記憶から薄れてしまって後も、長く長く続く。


音楽、そして歌の力は、こうして静かに確かに人を支える。いつかこの楽曲が、口蹄疫という厄災をきっかけに生まれたことが忘れられたとしても。長く生き残る歌だと思う。大声でも派手にでもないけれど、ずっと大切にしていける歌。